重要文化財 千貫櫓・多聞櫓・金蔵の特別公開 「大阪城」

特別公開の最終日、前日のハイキングで疲れた足を引きづりながらやってきた。

今日は快晴、南外堀の石垣の造形、緑が綺麗です。
そして、城の防御システムの1つ、「横矢掛け」が見てとれます。

屈折した城壁から敵を射撃・攻撃することを「横矢をかける」といい、その横矢のため屈折した施設を「横矢掛け」と表現します。

堀には横矢をかけるための工夫がされており、一般的なものは塁線を屈折させることでした。
屏風折といいます。

これにより、曲輪の外側にいる敵の側面を弓や鉄砲で狙う事ができ、正面と側面の二方向からの攻撃が可能になりました。

大手土橋から多聞櫓、千貫櫓を望む。
今日はこれらの櫓が特別公開される。

大阪城の大手門の強力な防御システムをイラストで見ればこのような感じ。

高麗門に押し寄せる敵兵は千貫櫓から狙い撃ちにあった。
また、高麗門を突破しても左に屈曲せねばならず、三方から十字砲火を浴びた。

渡櫓の銃眼から下を見れば、このように見える。
渡櫓には、板張りの部屋が3室続き、中央の部屋が一番広くて約70畳敷、両側の部屋は各々約50畳敷の大きさがある。

大手口の多聞櫓は寛永五年に建造された物が天明三年(1783)に落雷で焼失、長らく枡形の石組だけの姿をさらしていたが、嘉永三年(1848)幕末の大坂城大改修時に再建された。

明治維新時の城中大火では類焼を免れ昭和20年の米軍による空襲でも難を逃れたが昭和25年のジェーン台風では多大な被害を受けた為、昭和44年に解体修理されている。

門の上(北側部分)を「渡櫓」、そこから折れ曲がった石塁上の櫓(東側)の事を「続櫓」と呼ぶが、この多聞櫓の渡櫓は桁行:十九間(約39m)、梁行:五間(約9.9m)、続櫓は桁行:二八間(約55m)、梁行三間(約5.8m)の規模を誇り、現存する多聞櫓では日本一の規模となっている。

渡櫓の銃眼から西側を除けば西外堀、大手土橋が見える。
遠景は大阪府警、大阪歴史博物館、NHK

武者走り(廊下)を奥へ進む。
14代将軍家茂はしばしば場内諸施設の巡視を行い、この多聞櫓や千貫櫓の中にも足を踏み入れている。

続櫓には、西側(大手口に面した側)に銃眼を備えた笠石の並ぶ約2.7メートルの板張り廊下が真直ぐに伸び、その廊下に面して東側に9畳・12畳・15畳の部屋が合計6室並ぶ。

この部屋は、戦いの時に兵士達が籠城して寝泊りする為に造られたもの。

中央の部屋の下が大門となっており、この部屋の南端部に「槍落し」の装置がある。

鉄砲狭間は金網で塞がれてしまっていました(鳥などの進入防止でしょうか)。

渡櫓から千貫櫓へ向かう。
鉄砲狭間が並んでいる。

城内から矢や鉄砲を放つ為、塀・石垣・櫓/天守等に開けられた穴。

石や大砲用の狭間もあるが、ほとんどは矢を放つ為の「矢狭間」と鉄砲を放つ為の「鉄砲狭間」となる。

外から攻撃されにくくする為、また広角に攻撃ができるように、外側の穴は小さく、内側は大きくとってある。

千貫櫓は、かつて大阪の地にあった本願寺を織田信長軍が攻めた時、本願寺のある隅櫓からの横矢に悩まされ、「銭千貫文出しても取りたい櫓だ。」

と言わせたことから、後にこの櫓を人々が千貫櫓と呼ぶようになったと伝えられており、後世の櫓にも同じ名が引き継がれている。

千貫櫓は元和六年(1620)に小堀遠州の設計・監督の下に築かれた一連の建物の一つであり、大阪城内に残る建物の中では西の丸内にある乾櫓と並んで最も古い建造物である。

内部は多くの部屋に分かれていたものと思われる。
階段があるが2階へは上がれない。

秀吉の大阪城でも千貫櫓は築かれ、秀吉がここから馬揃えをみたというエピソードが伝わる。

寛文2年(1662)から大阪城代をつとめた青山宗俊は、この櫓の中で夕涼みをしたり、配下の役人たちに料理を振る舞ったりしたという。

解体修理前の金蔵
大阪城の金蔵は、明治維新以後陸軍が倉庫として転用し、窓が増やされ、北に開いていた出入口も南に付け替えられた。

第二次大戦後は、大阪城内の他の古建物と同じく荒れるにまかされ、海鼠壁も崩れ落ちている。
昭和27年(1952)12月撮影

高さは約5.8メートル、面積は93.11 平方メートルで内部は大小2室からなり、手前に通常の出納用、奥に非常用の金銀を置いた。

構造は防災と防犯に特に工夫がこらされ、床下は全て石敷き、入口は二重の土戸と鉄格子戸の三重構造、小窓は土戸と鉄格子、床下の通気口にも鉄格子がはめられている。
大阪城の金蔵は幕府の金蔵としては全国でただ一つ残る貴重な遺産だ。

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大阪城 へのアクセス、行き方歩き方

地下鉄 【谷町線】谷町四丁目駅1-B号出口 、天満橋駅3号出口
【中央線】谷町四丁目駅9号出口、森ノ宮駅1号出口、3-B号出口
【長堀鶴見緑地線】森ノ宮駅3-B号出口、大阪ビジネスパーク駅1号出口

JR 【大阪環状線】森ノ宮駅、大阪城公園駅
【東西線】大阪城北詰駅

京阪 天満橋駅

いずれも徒歩で約15分から20分。

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