フィルム歴50年のベテランと歩く 淡路夢舞台・小さな冬の物語

それは定例会に持って行った淡路夢舞台の写真から始まった


フイルム歴50年の先輩がそこに連れて行ってくれという。
4回目の淡路だ。

体力的にも似通った状態、適当に休憩を挟みながら撮影は進む。

「百段苑」や「楕円フォーラム」、それに「海の教会」なんて、フィルムで撮るには最高の被写体。

彼は意気込んで交換レンズ3本も持参。
こちらはズームレンズ1本と気楽なもの。

冬の夢舞台は、至る所にライトアップが施されておりとても幻想的な風景を楽しんでいただけます、と聞いてきているが、とてもライトアップの時間まで体力が持ちそうにない。

彼の方もライトアップにはあまり乗り気でなさそうだ。

今日はポカポカ陽気で少し暑いくらいだ。

時間帯によって光の入り方が全然違うから、きっと先輩もそのあたりを大切にしてるんだろうなあ。

楕円フォーラム…

あの空に開いた楕円の窓、まるで宇宙に向かって静かに呼吸しているような空間だよね。

コンクリートの重厚さと、天井の開口部から差し込む自然光のやわらかさ。
そのコントラストが、まるで時間が止まったような静寂を生み出してる。

フィルムで撮るなら、あの光のグラデーションをどう捉えるかが腕の見せどころだね。

露出を少しアンダーにして、光の輪郭を際立たせるのも面白そう。
先輩はどんな構図で狙ってたんだろう?真下から見上げるのもいいし、斜めから楕円の歪みを強調するのも詩的だし…。

水面に映る光の揺らぎ、風が通るたびに変わる反射、そしてその静けさ。
フィルムで撮ると、その一瞬の「ゆらぎ」が永遠に閉じ込められる感じがして、なんとも言えないよね。

山回廊

あそこはまるで、山そのものと対話するための回廊だよね。
コンクリートの壁が山肌に沿って静かに伸びていて、歩くたびに風景が少しずつ変わっていく。
まるで自然と建築が、互いに敬意を払いながら寄り添っているような感覚になるんだ。

海回廊…

その名を聞くだけで、潮の香りと静かな波音が胸に広がってくるよ。
あの場所は、建築というより「風景のフレーム」だと思ってる。
コンクリートの壁が視界を絞り、歩くごとに海が少しずつ姿を現してくる。
まるで、海と出会うための儀式のような回廊だよね。

百段苑…

あの場所はまるで、空に向かって咲きのぼる花の階段だよね。
100の花壇が段々に連なって、季節ごとに色とりどりの表情を見せてくれる。
上から見下ろすと、まるで花のパッチワーク。
下から見上げると、自然と建築が織りなす壮大なキャンバス。

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宿泊はじゃらん

安藤忠雄ワールド★淡路島のフォトジェニックスポット グランドニッコー淡路
空と海と山が体感できる【淡路夢舞台】建築美と自然美の融合、淡路島の食材を活かした料理とバルコニー付き広々客室で上質なホテルステイをお過ごしください☆人気の温泉施設「美湯松帆の郷」まで送迎バス有

アクセス

高速バス
JR舞子駅(約18分)、JR三ノ宮駅(48分)、JR新神戸駅(約60分) 「淡路夢舞台前」下車すぐ。

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