地域

京都府

宇治の橋姫伝説

さむしろに 衣かたしき 今宵もや 我を待つらむ 宇治の橋姫 「古今和歌集」 「むしろ」に自分の衣だけを敷いて独り寝ては、今宵も私を待っているのだろうか、宇治の橋姫は もうひとつの橋姫像は「待つ女」である。 「さむしろに」の歌は、王朝貴族の間...
京都府

抑えがたく燃え上がる嫉妬の炎

「源氏物語」の中で六条御息所はその高貴な身分に加え、才気、美貌ともにすぐれた女性として描かれている。 光源氏がそんな御息所を見逃すはずはない。 「源氏物語」の「夕顔」の巻には、源氏が強引に御息所のもとに忍んで行ったことが描かれているが、思い...
京都府

幽霊屋敷 河原院跡

源氏物語「夕顔の巻」は圧巻である。 源氏は五条辺りに住む夕顔と恋におち、「某の院」に誘い一夜を共にする。 しかし、深夜六条の生霊が夕顔を取り殺す。 事件現場の「某の院」は、源氏のモデルとなった左大臣源融の邸だという(融の実像は式部が描くよう...
京都府

丑の刻参りと鉄輪の井

堺町筋を北に上がり、万寿寺通りを超え、松原通に出る手前の左側に不思議な路地ある。 とは言っても、よほど注意していない限り見過ごしてしまうほど目立たない。 民家の玄関と見まがう引き戸の奥には朱塗りの小さな鳥居が見え、何やら妖しげな空気を漂わせ...
京都府

地獄の火焔に包まれる矢田地蔵

新京極の西の通り「寺町通り」の三条のあたりに矢田寺があります。 境内と呼べるスペースはほとんど無く、アーケードからすぐお寺の中に入ったような感じになる身近さです。 寺町三条のアーケードの一角で、幻想的な提灯の明かりを灯す矢田寺。 本尊は代受...
京都府

京都御所の猿/京都御苑の不思議

京都御所の東北角は鬼門とされ、築地塀の角を欠いて日吉山王社の神のお使いの猿を祀っています。この猿が夜な夜なぬけだしては通行人にいたずらするため、金網で封じ込めたと伝えられています。 幕末には、尊皇攘夷派の姉小路公知が何者かに襲われた「猿が辻...
奈良県

苔むす石垣に名城の面影を偲ぶ 高取城

高取城は別名、芙蓉城ともいわれ近世山城の典型としてよく知られ、巽高取雪かと見れば雪でござらぬ土佐の城とうたわれている。 司馬遼太郎が、日本一の山城とたたえた石垣が堅固な城。 遠く高取の町並みを望む。 彼方には二上山の姿がきれいに浮かぶ。 こ...
兵庫県

北野異人館界隈散策

神戸港開港後やって来た外国人の旧宅が点在する北野界隈は、神戸観光の人気エリア。 牙をむく虎 ベンの家は異人館の中でも建築の古さは屈指。 堀、壁、窓枠に至るまで、明治35年建築当時のまま残されている。 かつて英国の狩猟家ベン・アリソンが住んで...
大阪府

なにわ淀川花火大会 2013

お馴染みの「なにわ淀川花火大会」が2013.08.10に行われたが今年は友達の尽力により、涼しいホテルの一室でビールをいただきながらの誠に贅沢この上ない花火見物をさせていただいた。 花火は新御堂筋淀川鉄橋より下流国道2号線までの淀川 河川敷...
京都府

祇園 八朔 2013

今年の八朔はあいにくの雨になりました。 天ならではの風情もあるかもしれないと期待して出かけたが・・・・・ 天の赤毛で昨年より出足は小一時間遅い。 タクシーを待たせて急ぎあいさつ。 白川、辰巳橋のたもとで待ち受ける皆さんも雨具で完全武装。 本...
京都府

祇園の八朔2012

今年も八朔へ出かけた。 今までと違ったシーンを撮りたいなと思いつつ足はついついいつもの場所に向かっている。 八朔(はっさく)とは八月朔日の略。 この頃、早稲の穂が実るので、「田の実の節句」ともいい、この「たのみ」を「頼み」にかけ、「頼みの節...
京都府

祇園 八朔 2011

八月一日の朝から、祇園界隈では、夏の礼装である絽の紋付を着た芸舞妓さんたちが、日ごろお世話になっている京舞家元の井上八千代師やお茶屋さんなどを訪れる。 暖簾をくぐって「おめでとうさんどす」と感謝をこめて挨拶をする。 かっては旧暦の八月一日に...