京都府

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抑えがたく燃え上がる嫉妬の炎

「源氏物語」の中で六条御息所はその高貴な身分に加え、才気、美貌ともにすぐれた女性として描かれている。 光源氏がそんな御息所を見逃すはずはない。 「源氏物語」の「夕顔」の巻には、源氏が強引に御息所のもとに忍んで行ったことが描かれているが、思い...
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幽霊屋敷 河原院跡

源氏物語「夕顔の巻」は圧巻である。 源氏は五条辺りに住む夕顔と恋におち、「某の院」に誘い一夜を共にする。 しかし、深夜六条の生霊が夕顔を取り殺す。 事件現場の「某の院」は、源氏のモデルとなった左大臣源融の邸だという(融の実像は式部が描くよう...
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丑の刻参りと鉄輪の井

堺町筋を北に上がり、万寿寺通りを超え、松原通に出る手前の左側に不思議な路地ある。 とは言っても、よほど注意していない限り見過ごしてしまうほど目立たない。 民家の玄関と見まがう引き戸の奥には朱塗りの小さな鳥居が見え、何やら妖しげな空気を漂わせ...
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地獄の火焔に包まれる矢田地蔵

新京極の西の通り「寺町通り」の三条のあたりに矢田寺があります。 境内と呼べるスペースはほとんど無く、アーケードからすぐお寺の中に入ったような感じになる身近さです。 寺町三条のアーケードの一角で、幻想的な提灯の明かりを灯す矢田寺。 本尊は代受...
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京都御所の猿/京都御苑の不思議

京都御所の東北角は鬼門とされ、築地塀の角を欠いて日吉山王社の神のお使いの猿を祀っています。この猿が夜な夜なぬけだしては通行人にいたずらするため、金網で封じ込めたと伝えられています。 幕末には、尊皇攘夷派の姉小路公知が何者かに襲われた「猿が辻...
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祇園 八朔 2013

今年の八朔はあいにくの雨になりました。 天ならではの風情もあるかもしれないと期待して出かけたが・・・・・ 天の赤毛で昨年より出足は小一時間遅い。 タクシーを待たせて急ぎあいさつ。 白川、辰巳橋のたもとで待ち受ける皆さんも雨具で完全武装。 本...
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祇園の八朔2012

今年も八朔へ出かけた。 今までと違ったシーンを撮りたいなと思いつつ足はついついいつもの場所に向かっている。 八朔(はっさく)とは八月朔日の略。 この頃、早稲の穂が実るので、「田の実の節句」ともいい、この「たのみ」を「頼み」にかけ、「頼みの節...
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祇園 八朔 2011

八月一日の朝から、祇園界隈では、夏の礼装である絽の紋付を着た芸舞妓さんたちが、日ごろお世話になっている京舞家元の井上八千代師やお茶屋さんなどを訪れる。 暖簾をくぐって「おめでとうさんどす」と感謝をこめて挨拶をする。 かっては旧暦の八月一日に...
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新春花街舞初め特別講演2013

先斗町歌舞練場で行われた新春花街舞初め特別講演2013の様子を報告します。 先ず演目「松の名所」による幕開けです。 「松の名所」松の精なる翁と姥の所作を題材とする長唄「高砂丹前」の一部で、祝言の意味を込めて、おめでたい松の名所をよみこんだ「...
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芦生の森原生林 関西最後の秘境

原生の森と呼べる場所は関西には少ない。 京都府の北東部、南丹市美山町にある芦生の森は京都大学の研究林として、その原始の姿が守られてきた。 研究林事務所に入山申請書を出してスタート。 本来は入山林禁止のところを、申請者に限り許可されているのだ...
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亀甲山勧修寺 水連、蓮が花盛り

白梅や、紅葉の名所の一つ。 3月は、馬酔木(あしび)5月上旬~中旬は、氷室の池(ひむろのいけ)にスイレンや杜若が咲き競う美しい名所。 現在は水連、蓮、アジサイが楽しめます。 画像はクリックすると拡大します。 山門へ至る参道の両側には白壁の築...
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藤森神社の紫陽花

洛南深草の里に、平安遷都以前より鎮座する藤森神社は菖蒲の節句の発祥の地。 節句に飾る武者人形には藤森の神が宿ると伝えられている。 由緒ある五月五日の藤森差異が終わり、広い境内を駆け抜ける風に清涼感を求める六月になるとアジサイ祭りは間もなくだ...