なにわの海の時空館はどうなるの
万博開幕2日目、再び「なにわの海の時空館」を訪れた。
海岸の遊歩道は昨日と打って変わって閑散としている。
施設は閉館後使用されておらず電気、機械設備は老朽化が進んでおり、2023年に大阪市が提示した資料でも多くの設備が部品交換などの補修が必要であることが書かれている。
また、閉館後10年間に亘って大阪市が負担した電気代などの維持費が7,000万円にも及ぶことが、2023年8月に判明している。
シンフォニックスリールが2025年秋の開業を目指しているらしい
2025年4月10日、シンフォニックスリールにより「THE JEWELRY(ザ ジュエリー)」として一部開業。
同年秋の全面開業を目指している。
2030年秋以降に予定されているIRを視野に入れた投資だろう。
長期間使用されておらず、再開には多くのメンテナンスが必要だろう。
メンテナンス中だが施設の中には入れる。
目の前が万博会場。
日本と韓国を結ぶ定期海上輸送ルートは、下関 – 釜山航路や博多 – 釜山航路、釜山 – 対馬航路など、九州各地と釜山を結んで、いくつかの航路があるが、大阪と釜山を結ぶのは、このパンスターが運航するパンスタードリームが唯一の定期フェリーである。
目の前は海遊館、35周年になるのだが、子どものころに来て、数十年ぶりにファミリーで来るといったケースが多いようだ。
南港を歩いてみる
大阪南港は思い出のいっぱい詰まった場所だ。
2023年に南港今昔を書いたが現在の南港を歩いてみた。
運河がくねくねと内陸までうねっている、今は桜がきれいだ。
2023年訪問咲洲キャナル 取り残された運河
ふれあい港館ワインミュージアム(ふれあいみなとかんワインミュージアム)、世界各国の貴重なワインを収集していたが、非公開のまま貯蔵されていたものもあった。
また、毎年恒例で『ぶどう収穫祭』を開催してエントランス斜面に栽培されていたぶどうを収穫して来場者に振るまっていた。
1995年に約59億円をかけて開設され、大阪市の外郭団体「社団法人大阪港振興協会」が運営していたが、赤字続きで紆余曲折を経て2008年3月に閉鎖。
残存施設は2011年に7億1000万円で学校法人上田学園に買収され、大阪総合漫画芸術工科大学の学舎となる予定であったが、同法人は2012年、文部科学省への認可申請を取り下げている。
その後、2014年4月より大阪エンタテインメントデザイン専門学校の校舎として用いられることになったが、現在は閉校している。
ペデストリアンデッキを伝って悠々と散策ができる。
日本初のペデストリアンデッキ(駅前デッキ)は柏駅に1973年(昭和48年)に竣工した。
これ以降、全国で設置されるようになった。
司馬遼太郎が『街道をゆく』で絶賛し、大規模なことで知られる仙台駅の西口駅前デッキは、西口駅前広場の総面積を30%以上増加させるのに寄与するのと同時に、開口部を広くとっているためデッキ下の地上が暗くならなくなっている。
仙台駅での成功は、仙台市の拠点都市化にも貢献したといわれ、以後各地の駅にも波及していった。
大阪市内ながら、都会の喧騒から離れたベイエリアに位置する「ハイアットリージェンシー大阪」。
都市型ホテルには珍しく、施設内に大阪湾を望む開放的なテラスや屋外プールもあってリゾート気分が味わえるうえ、「インテックス大阪」の至近にあることから1994年の創業以来、レジャーからビジネス利用まで、幅広く利用されてきた。
しかし、同ホテルがマネジメントを終了。
2023年7月から「西武・プリンスホテルズワールドワイド」(代表:小山 正彦)が運営を引き継ぎ、同所に「グランドプリンスホテル」がオープンすることが決定。
名称変更の後に施設の改装もおこなわれ、大幅な刷新が予想される。
大阪で、早くに外資系ホテルとして開業した「ハイアットリージェンシー大阪」。
30年に及んで親しまれてきただけに、SNSでは「結構思い出のあるホテルなのに」「結婚式も、食事もたくさんした思い出の場所なので大ショック」「さようならハイアット大阪・・・」など、感傷にふけるコメントが寄せられている。
2022年、生きた建築ミュージアム最後の訪問ハイアット リージェンシー 大阪(エタニティ・凛-rin-)は思い出に残る。
引き継ぎ後は、「インテックス大阪」に近いという立地を生かして、企業の研修旅行などに力を入れていくという。
また、2022年12月、上層階にオープンした「星野リゾート」(代表:星野佳路)が運営するホテルブランド「星野リゾート リゾナーレ」は引き続き同所に止まる。
壮大なパノラマ 大阪府咲洲庁舎展望台は健在だ。
アクセス
大阪市営地下鉄 中央線:「コスモスクエア」駅下車 1号出口より約650m
ニュートラム南港ポートタウン線:「トレードセンター前」駅下車 3号出口より約600m
日本100名城巡りを始めて足かけ3年、足でたどった 名城を訪ねる旅
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