坂本比叡山口駅は京阪電車全駅の中で、一番北に位置しています。
1997(平成9)年の穴太駅~坂本駅間の複線化工事とともに現在の駅舎に生まれ変わりました。
2000(平成12)年に、京阪電車では宇治駅とともに、第1回近畿の駅百選に選ばれました。
坂本一帯は延暦寺や日吉大社の門前町で、中世には京都への中継地として栄えました。
いたるところで「穴太積み」と呼ばれる美しい石垣を見ることができます。
西に10分ほど歩くと、日本一長い坂本ケーブルのケーブル坂本駅があります。
2018年3月17日に「坂本」から現在の駅名になりました。
延暦寺の門前町・坂本には、穴太衆と呼ばれる石工集団がいました。
穴太衆による石垣は、「石の声を聞け」という口伝に象徴されるように、加工しない自然石を巧みに組み合わせる「穴太衆積み」という技法で作られ、戦国時代には城壁にも用いられました。
里坊の町には今も石垣が美しい町の景観を作り出しています。
滋賀院門跡、以前の訪問記。
延暦寺の里坊を代表する滋賀院門跡
坂本の町には、穴太(あのう)積みの石垣が見事な里坊が数多く残っていますが、中でも … 続きを読む →
京阪電鉄坂本駅の南西すぐの所にあります。
天台宗。
もともと京都の北白川にあった法勝寺(ほうしょうじ)を、江戸時代初期に現在地に移し、のち後水尾(ごみずのお)上皇から滋賀院の号を賜わりました。
江戸時代末まで天台座主(ざす)となった皇族代々の居所であったため高い格式を誇り、滋賀院門跡と呼ばれます。
坂本の町には、穴太(あのう)積みの石垣が見事な里坊が数多く残っていますが、中でも滋賀院門跡はひときわ背の高い石垣と白壁に囲まれて、延暦寺の本坊らしい堂々とした外構えを見せています。
約2万平方メートルという広大な境内は、内仏殿・宸殿・書院・庫裏(くり)・土蔵などが立ち並ぶ。
書院には、江戸時代初めの狩野派の障壁画(しょうへきが)がたくさん見られ、豪華な雰囲気に溢れています。
また、名庭として知られる庭園は、宸殿の縁側から鑑賞することができます。
滋賀院御殿と呼ばれた長大な建物は1878年(明治11年)火災により焼失し、比叡山無動寺谷法曼院の建物3棟が移されて再建された。
築地塀脇に立つ根本伝教大師像
伝教大師はこの坂本の生まれです。
伝教大師御生誕地 生源寺
奈良時代後期、最澄(さいちょう・767-822)によって開山されたと伝えられる。 … 続きを読む →
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