現在も火山活動を続ける南岳の麓で、1946年に あった噴火で溶岩が一面に流出してできた溶岩原の丘の上に位置する。
有村溶岩展望所周辺は、昭和溶岩、大正溶岩の両方に覆われる桜島でも貴重な場所。
大正3年に発生した大正大噴火では、溶岩流で当時の東桜島村有村集落のほぼ全域が埋没し、江戸時代から別荘地的な役割を担った地が溶岩に埋め尽くされたのです。
有村温泉なども溶岩流で消えています(今も有村海岸で干潮時に波打ち際を掘れば温泉が湧出します)。
さらに昭和21年の溶岩流で、集落の半分が埋まっています。
ライオン岩や
奇岩がずらり。
ここから見る山は、見慣れた横長の桜島とは違った円錐型。
2つの山が並ぶ複合火山・桜島は、見る場所によって全くその姿が変わるのです。
全長約1kmの遊歩道からは、山のみでなく、錦江湾も一望でき、天気がよければ開聞岳まで望むことができます。
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