関ヶ原の戦い後、徳川氏の直轄地となった水口は、東海道の宿場町に指定された。
その後、3代将軍徳川家光が寛永11年(1634年)、京都への上洛の際の宿館として、道中の水口に築かせた。
これが水口城(水口御茶屋)である。
作事奉行は小堀政一(遠州)が務め、城内には二条城の御殿を模した豪華な御殿が築かれた。
しかし、この御殿が将軍の宿舎として使われたのは、この家光上洛の1回限りで、その後同城は、幕府の任命した城番が管理する「番城」となった。
水口城廃城後、城の建材は一部を残し、大半が公売に付された。
石垣は出丸部分と乾御矢倉部分を残しほとんどが、当時近江鉄道の線路敷設に使用された様である。
本丸御殿は一部を残して撤去された。
旧本丸は学校敷地となり、現水口高校の運動場として利用されている。
再建された模擬櫓。
当時はこの場所には番所が建っていた。
なぜここに二層櫓を模擬として建てたのか。
竹下内閣のときの「ふるさと創生1億円」を使って、この「水口城資料館」を建てたそうだが発想が貧しい。
内部から入り口を見る。
資料館の展示。
折角史実をまげて立派な櫓を立てたのに周囲の手入れが悪く木が繁り撮影スポットを見つけるのに一苦労。
肝心の城郭部分は水口高校の運動場として利用されている。
折角の文化財をこういう形で封じ込めたまま放置しているのは行政の怠慢。
唯一残る本丸乾御矢倉台。
しかし、下のほう1/3くらいまでは普通に横目地が通っていて、きれいな布積みなのですが、途中から目地が斜めに・・・・・なんじゃこりゃ。
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水口城(へのアクセス、行き方歩き方
住所:滋賀県甲賀市水口町本丸
電話:0748-63-5577 水口城資料館
近江鉄道本線水口城南駅下車、北へ徒歩4分