湯立神事は釜で湯を煮えたぎらせ、その湯を用いて神事を執り行い、無病息災や五穀豊穣などを願ったり、その年の吉兆を占う神事の総称である。別名を「湯神楽(ゆかぐら)」とも言う。
儀式の1時間以上前からお湯の用意が始まる、用意された窯は四つ。
神主のお祓いからスタート。
まず塩をまく、神社によっては釜の中に入れるところもある。
続いて米を入れる。
最後に酒を注ぐ。
巫女は打掛を脱ぎ、神前への献湯のため木桶に汲み入れる。
いよいよ湯立神事の乱舞の始まり。
巫女が熱湯を撒きあげる度に、熱湯が冷気に晒され湯煙に変わり辺りが厳かな雰囲気になります。
ここでの神事は激しく湯を跳ね上げる。
いずれも撒かれた湯(その飛沫)を浴びると無病息災になるとされる。
また、神社によっては釜湯を飲むと無病息災になるとされているところもあり、ビンなどにつめて持ち帰ることのできるところもある(長野県天龍村池大神社など)。
乱舞が終わると神職が先ほど脱いだ白い打掛を持って現れ巫女にそっと掛ける。
今度は白い小袖(白衣)に緋袴を履いた通常の巫女装束で再びあらわれ、岩戸舞を奉納する。
胸をそらし激しくふる仕草はなにか古事記、日本書紀の記載をほうふつとさせる踊りた゛。
気のせいか乳首が見えているようにも感じる。
『古事記』では次のように記述されている。
「槽伏(うけふ)せて踏み轟こし、神懸かりして胸乳かきいで裳緒(もひも)を陰(ほと=女陰)に押し垂れき。」
つまり、 アメノウズメがうつぶせにした槽(うけ 特殊な桶)の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにし、裳の紐を股に押したれて、女陰をあらわにして、低く腰を落して足を踏みとどろかし(『日本書紀』では千草を巻いた矛、『古事記』では笹葉を振り)、力強くエロティックな動作で踊って、八百万の神々を大笑いさせた。
笹の束での乱舞が終わった後は、神楽女が参拝者の頭の上で鈴を鳴らし、湯立神事は終了。
各地の神社の湯立神事。
それぞれ特徴があって面白い。
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