宝永年間黄檗第6世千呆性侒(せんがいしょうあん)の創建。
寛政年間に画家伊藤若冲が当時に草庵を結び、禅境を好み仏世の霊境を化度利益する事を願い、七代蜜山和尚の協賛を得て安永の半より天明初年まで前後10年余をかけて裏山に五百羅漢を作った。
石段を上り中国風の赤門を潜ると派手さはないが、生活感を感じさせる庭が広がる。
このキリシタン地蔵は本堂南側にあるお地蔵様の祠を解体修理したときに、祠の下の方から出てきたそうだ。
伏見にもキリシタンの方がおられたのだ。
そして、その信仰を尊重して残された方がおられたのだ。
ただ、何時代のものなのかは分からないとおっしゃっていた。
寺の境内裏山にある若冲の五百羅漢は磊落な筆法にて下絵を描き石上に彫らせたもので釈迦誕生より涅槃に至るまでを中心に釈迦の一代記を描いたもので、長年の風雨を得て丸み、苔寂び、その風化を伴い表情や姿態に一段と趣を深めている。
五百羅漢は撮影禁止です。
風化し苔むした趣きのある羅漢像を撮影しようとする観光客が押し寄せ、竹で囲ってある場所まで入り込んだり、撮影のための演出を勝手にするなどマナーの悪い行為が頻発したことから「五百羅漢」については一律撮影並びにスケッチ禁止の処置がとられた。
特に年配者のマナーの悪さが酷いらしい。
楽しみをまた一つ減らされた、嘆かわしいことだ。
庭のツワブキが木漏れ日を受けきれい。
柿が熟れています、実は寺の方にいただいたのですがとても甘みのある柿でした。
秋は静かにしのびよる、境内のモミジも紅葉近しをうかがわせる。
石峰寺へのアクセス、行き方歩き方
京都市伏見区深草石峰寺山町26
075-641-0792
京阪電車深草駅下車、徒歩約5分
JR奈良線稲荷駅下車、徒歩約8分