西国三十三所巡礼の札所であり、眼病封じのお寺としても知られる『壷阪寺』。
本堂から1キロ余、山径を東へ廻ると高取山の山中、高香山に奥ノ院がある。
堂字は残されていないが、五百羅漢両界曼荼羅の石仏像があり幽玄な趣が漂っている。
この山道は大淀古道の呼ばれる旧道ですが、かつての生活道路も、今はたまにこの地を訪れるハイカーしか利用しなくなると、けもの道かとも思えるほどの大悪路となっている。
倒木が残されたままの所が何か所もあり、ハイカーのために設けられた階段が深くえぐられている所も多く残ってしまった。
こうした仏さまは、山中の20ヶ所くらいにも及ぶというのですから、全部で何体あるのか想像もつきません。
周遊コースのようになっていますので、ぜひ歩いて色んな仏さまにお会いしてみてください。
画像はお地蔵さんで新しいものです。
この五百羅漢岩がいつ頃のものかは確かな記録は遺されていないようです。
16世紀末ごろ、豊臣家の重臣・本田利久が高取城を築城した際に、石工たちに命じて掘らせたという説が有力とされているとか
また、その周辺の岩に三尊像・五社大神・来迎如来・施無畏像・護法大黒など、たくさんの磨崖仏が刻まれています。
過去の高取町の訪問記は下記です。
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壺阪寺へのアクセス、行き方歩き方
近鉄吉野線「壷阪山」駅下車。
駅前から、奈良交通バス「壺阪寺前」行きに乗車し、終点の「壺阪寺前」で下車する。
バス乗車時間約15分。
12月~2月の冬期期間のバス運行頻度は極端に少ないので、この期間中、路線バスは事実上利用できないと考えた方がよい。