車山高源富士見台は諏訪盆地やその先の南アルプス、さらに富士山まで眺めることのできる絶景パノラマポイント。
前日までの雨の予報はどこへやら、時間調整中の夜空には星が瞬く。
6時過ぎから空は白み始めた。
雲が多く日の出こそ見えなかったが、その分東の空は赤く焼けた。
見えているのは編笠山。
編笠を伏せたなだらかな山容が山名の由来とされている。
山頂は森林限界のハイマツ帯で、北斜面などに大きな岩塊がある。
西山麓に武田信玄が開設した「棒道」が残る。
権現岳に向かう登山道上には「ノロシバ」と呼ばれる小ピークがあり、16世紀後半に高坂弾正が狼煙台を置いた場所とされている。
遥か彼方には富士のシルエットが望める。
赤く染まっているのは天狗岳か。
天狗岳はこの北八ヶ岳の最高峰だ。
この日はこの後北八ヶ岳ピラタス蓼科へ移動。
樹氷原の撮影に臨んだが、なんと撮影が終わる昼ごろからにわかに霧が出始めたちまち乳白色の世界へ。
撮影者にとってはなんとも不思議なありがたい一日であった。