この記事は誤って消去してしまった記事の再掲です。
画像は2012年5月5日訪問時のものです。
洛南 深草の里に、平安京遷都以前から氏神として祀られていたといわれる藤森神社は、
菖蒲の節句発祥の地とされ、菖蒲は、「尚武」に通じ、「尚武」は「勝負」に通じるといわれ、勝運をよぶ神として騎手や競馬関係者に信仰を集めている。
毎年5月5日に行われる駈馬神事は、藤森祭(5/1~5/5)の中の一連の行事。
駈馬神事は、古来、早良親王が、天応元年(781年)に陸奥の反乱に対し、征討将軍の勅を受けて、藤森神社に祈誓出陣された際の擬勢を象ったもの。
室町時代には、衛門府出仕武官により、江戸時代には、伏見奉行所の、衛士警護の武士や、各藩の馬術指南役、町衆らが、寿及左馬の一字書き、藤下がり、手綱潜り、横乗り、逆立ち、(杉立ち)、矢払い、逆乗り(地藏)等の他、数種の技を、競いあったもの。
6月上旬から7月上旬にかけて3500本の紫陽花(あじさい)が楽しめる名所。
「日本書紀」の編者であり、日本最初の学者である舎人親王も祀られていて、学問の神さまとしての信仰も集めている。
神事が行われる前の参道。
左右の杭にロープが張られ馬場となる。
神事は2回行われ、1度目:馬場設備12:45/神事関係者御祓い/時代行列/駈馬神事開始/駈馬神事終了14:00
2度目:馬場設備15:00/駈馬神事開始/駈馬神事終了/鼓笛隊及び武者行列/馬場設備撤収開始/馬場設備撤収終了17:20
※時間は変更される場合もあります。
今日の駈馬神事の主役、4頭の馬たち。
行事の形としては、早馬ではなく江戸時代中期に、大陸系の曲芸的な馬術の影響を受けたものと思われる。
昭和の初期までは街道で行っていたが、道路及交通事情等により境内参道馬場で行われている。
昭和58年より、京都市登録「無形民俗財」に指定され、現在は、1200年前の古来より伝わる、この伝統行事を、藤森神社・藤森神社駈馬保存会・藤森神社駈馬実行委員会・藤森神社氏子により継続公開保存している。
神社斎館に飾られた鎧やお神酒
本殿は宝暦5年(1755)に造営された皇居内侍所仮殿を,明和4年(1767)に移建したものとされる。
本殿の前には弊殿・拝所・東西廊が建ち,これらが一体となった社殿構成は,市内の御霊社に共通する。
境内は京都市文化財環境保全地区に指定されている。
神事関係者御祓いの後、神主を先頭に時代行列が始まります。
行列には小さなお子達も参加しています。
曲芸的な馬術には小さいころからの訓練を必要とし、将来の駈馬神事の担い手になる子達だ。
いよいよ馬がスタート地点に向かいます。
駈馬の技(わざ)は下記の通り。
一、 手綱潜り 敵矢の降りしきる中、駈ける技
二、 逆乗り(地藏) 敵の動静を見ながら、駈ける技
三、 矢払い 敵矢を打払いながら、駈ける技
四、 横乗り 敵に姿を隠して、駈ける技
五、 逆立ち(杉立ち) 敵を嘲りながら、駈ける技
六、 藤下がり 敵矢の当たったと見せて、駈ける技
七、 一字書き 前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
初めて流し撮りに挑戦。
設定もまずく、慣れないことも重なりピンボケとはみ出し画像の続出。
これは藤下がり 敵矢の当たったと見せて、駈ける技。
藤森神社へのアクセス、行き方歩き方
住所:京都市伏見区深草鳥居崎町609
電話:075-641-1045
京阪「墨染駅」下車、徒歩7分
JR奈良線「JR藤森駅」下車、徒歩5分
市バス「藤森神社前」下車