昨年に引き続き今年も賀茂街道で行列を迎えた。
行列の一部を紹介する。
葵祭の行列「路頭の儀」を先導したのは、府警平安騎馬隊、凛々しくかっこいい。
御幣櫃(ごへいびつ)、賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆく。
衛士が先導している。
牛車(ぎっしゃ)、俗に言う「御所車」。
平安朝以来の乗用車的存在で、行列を一層引き立てている。
現在の牛車は、霊元天皇(1654~1732年。後水尾天皇の第十六皇子)から下賜されたものだとか!
天皇の使いで、行列中の最高位者。
四位近衛中将がこれを勤めるので、近衛使(このえづかい)とも言われる。
現在、勅使は路頭の儀には加わらず、近衛使代が勤め、当時の様式どおり、飾太刀、騎乗する馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取る。
舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従う。
乗尻は行列を先導する騎馬隊で、左右各3騎。
上賀茂の競べ馬の騎手である。
古くは六衛府の衛士(えじ)がこれに当たったという。
胸に小さな蓬と菖蒲を付けている。
蛮絵装束(ばんえしょうぞく)、蛮絵とは袍の部分に描かれている一対の向い獅子の文様を指す。
中右記によれば、獅子の文様は近衛府のもので、兵衛府は鴛、衛門府は熊など、六衛府各々によって、蛮絵に描かれている動物は異なるという。
60代「斎王代(さいおうだい)」は航空会社スカイマークの客室乗務員、白井優佐(しらいゆうさ)さん(26)。
騎女(むなのりおんな)、斎王付きの清浄な巫女(みかんこ)で、騎馬で参向するのでその名がある。
6騎の女丈夫。
カメラ目線もかわいい。
釆女(うねめ)、斎院の神事を司る女官で地方豪族の娘の出身だという。
斎王と同じ日蔭糸などの髪飾りをし青海波の模様の涼しげな衣装が特色。