妙楽寺(みようらくじ)は、福井県小浜市野代にある高野山真言宗の寺院。
山号は岩屋山。本尊は千手観音菩薩。
本堂
鎌倉時代初期の建立、厨子には永仁4年(1296年)と銘があり、若狭における最古の建造物。
桁行5間・梁行5間のほぼ正方形の寄棟造檜皮葺。
養老3年(719年)行基が本尊を彫り、延暦16年797年空海が再興したと伝えられているが、羽賀寺の縁起により名田を寄進されてもいるので、建立の起源は定かでない。
木造千手観音立像
平安時代中期の作、檜の一木造。長く秘仏であったため、現在も金箔に覆われている。
本面(正面の顔)の左右に両脇面を表し、頭上の21の小面と合わせて計24面を有する。
千手観音像は42本の手で「千手」を代表させるのが一般的だが、本像は42本の大手の間に多数の小手を表した「真数千手」像の一例。
地蔵堂
地蔵堂には金色に輝く、木造地蔵菩薩半跏像(県文化財)がある。
平安時代・恵心僧正の作とされ、桧寄木造、漆箔彩色、135.8cmのつくりとなる。
地蔵像としては大きく、法衣の線はなだらかで流れるようである。
安産祈願に特にご利益があるとされ、子供の無事成長の願いともに広く信仰されている。
鐘楼
池の畔にはカラーが咲いていた。
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