2010年7月にオープンした「自然体感展望台」と銘打たれた有料の展望所。
海抜約900m。1957年開業の十国展望台が2002年に老朽化したために閉鎖になった跡地に建設された。
周囲の樹木になじむ全体の景観。
建物中心部(樹の幹)から見上げる。
作品は、枝垂れをイメージし、末広がりの円筒状のヒノキの板張り建築(幹、高さ約10m)を六角形を基本としたヒノキの枠(枝・葉)により構成される葉脈状の網目のドームが覆い尽くす独自の形状で、ほとんど電力を使わず、太陽光、風力などの自然エネルギーを活用されている。
螺旋状のバリアフリーのスロープ(回廊)が建物外部、および内部に至るまで張りめぐらされ、角度を変えながら周囲の景観を俯瞰できる構造となっている。
ヒノキの枠には冬季に樹氷が張り付くよう考慮され、枠の内部から空を見上げると木洩れ日に包まれるような感覚をもたらすように意図されている。
陽だまりの展望所は冬でも晴れた日は温もりが感じられる。
ガラスを通しての虚像、実像が微妙。
内部への螺旋スロープ。
山の展望所(風穴)、山の北側の景色をパノラマに切り取り、四季の色を感じる。
薄暗い建物中心部内部からは、煙突の内部から見上げるように、頭上にぽっかりと円形に切り取られた空が見のぞく。
螺旋スロープを風と空の展望所(風室)へと進む。
内部の氷室には冬季に氷が蓄えられ、夏季には空調を利用せずして吹き抜ける風により涼しさを体感できるよう工夫されている。
スピーカーからは静かに音楽が流れ目をつむると自然に溶け込める。
六甲枝垂れへのアクセス、行き方歩き方
兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9
078-894-2281
○阪急「六甲」、JR「六甲道」、阪神「御影」各駅から神戸市バス16系統で「六甲ケーブル下駅」へ(約10分~30分)、「六甲ケーブル下駅」から六甲ケーブルで「六甲山上駅」へ10分、「六甲山上駅」から六甲山上循環バスで「六甲ガーデンテラス」へ約15分
○有馬温泉方面からのアクセスの場合
神鉄「有馬温泉駅」から六甲有馬ロープウェー「有馬温泉駅」へ徒歩20分またはループバスで6分、「有馬温泉駅」から六甲有馬ロープウェーで「六甲山頂駅」へ約12分、「六甲山頂駅」から六甲ガーデンテラスへ徒歩3分