春の盛り、日本のうた“赤とんぼ”の作詞者である詩人三木露風の生誕地龍野を訪れた。
前回訪問時の記事「播磨の小京都 龍野城」、龍野城の訪問記です。
姫新線の列車から降り立つと、ホームの柵越しに「赤とんぼ」の像が出迎えてくれます。
市域のほぼ中央を流れる揖保川は遠く鳥取県境に源を発し、延長70㎞と県下で三番目に長い川、朝日橋を渡って龍野城を目指す。
龍野城は鶏籠山(けいろうさん)の山城と山麓の平山城とのニ期に分かれます。
山城は約500年前赤松村秀(あかまつむらひで)によって築かれ、現在の平山城は寛文(かんぶん)12年に信州飯田から脇坂安政公(わきざかやすまさこう)が移って築城したとされています。
本丸御殿(ほんまるごてん)、白亜(はくあ)の城壁、多聞櫓(たもんやぐら)、埋門(うづみもん)、隅櫓(すみやぐら)などを復元しています。
現在の本丸御殿は当時の古図に基づき1979年に再建されたもの。
満開を少し過ぎているが、庭園には桜が咲く。
八重桜は見ごろを迎え、一帯を華やかに彩る。
塀際ではキンシバイがきれいだ。
当初、花の名前がわからなかったが、画像を長居植物園に持って行き、相談員に聞くと季節がらたぶんキンシバイだろうということであった。
ネコがじゃれています、のどかな春の日です。
龍野藩の家老屋敷の門と伝えられる門で宝暦2年(1752)の城下町を描いた絵図では「新御屋敷」の記述がある。
屋敷自体も廃藩置県後も残され龍野県庁舎や中学校の校舎などに使用されましたが昭和32年に門だけを残し解体された。
赤とんぼ歌碑
大正10年三木露風33歳のとき、北海道トラピストより「樫の実」で発表。
ふるさとの想い出と幼き日の母の思い出を歌ったものと思われています。
歌碑五線譜は作曲者山田耕作の絶筆。
看板の文字も右から左に書かれていて、レトロな和風建築でおよそ銀行らしく見えないが、自動ドアになっていて、中にはチャンとATMなんかもある。
歴史の町、龍野に見事溶け込んでいる。
喫茶店ののれんも赤とんぼ、かわいいね。
ワンマンカーで運転されている姫新線、ラインカラーは赤とんぼをイメージした朱色だ。
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龍野城へのアクセス、行き方歩き方
兵庫県たつの市龍野町上霞城
姫新線「本竜野駅」から西へ徒歩20分