秋の 六甲高山植物園

兵庫県


六甲山を登るケーブルカーだが、六甲山最高峰の山頂は3.7kmほど北東にある。

六甲山上駅ではケーブルカーと同じく六甲山観光が運行する六甲山上バスに接続しており、バスと六甲有馬ロープウェーを乗り継いで有馬温泉へ抜けることもできる。

アールデコ調の六甲山上駅の駅舎は創業当時のもので、大切に保存されている。

六甲山上駅のから眺望、前日からの雨が今朝止んで、今は御覧の通りの快晴。

例年であれば紅葉が始まる時期だが、今年は異常気象で前日まで夏日だった。

それでも一部は紅葉が始まっている。

しかし、今日は夏日からいきなり11月の気温となり、時折強風が吹きつけて寒い。

シクラメン・シリシウム

モウセンゴケ・アリキアエ

植物学の第一人者・牧野富太郎博士の指導を受けて1933年6月24日に開園し、1955年に博物館相当施設の指定を受けた。

園は海抜865mに位置するため年平均気温は北海道並の約9°Cである。

この気候を利用して世界の高山植物、寒冷地の植物など約1,500種の植物を栽培している。

ヒダカミセバヤ

ツリガソウかな

アサギリソウ

キクバヤマボクチ

ダイモンジソウが群生している。

湿生植物区(西入口前)
高原の湿地に生える植物を栽培しています。

池には鯉が放流されており、人が近づくとえさを求めてやってくる。

皇室と六甲高山植物園

六甲高山植物園は、その学術性から皇室の訪問(行幸・行啓)をたびたび受けている。

1958年には上皇が皇太子時代に訪れた。

上皇が皇太子時代に訪れた時に、園内に架けられた吊橋には「プリンス・ブリッジ」と名づけられたが、その後老朽化により2回架け替えられた。

2代目からは吊橋ではなくなったが、2代目の橋は木製の装飾により、現在の3代目は装飾のワイヤーにより吊橋の雰囲気を出している。

1971年には今上天皇が立太子前の学習院初等科在学中に訪れた。

1981年には、昭和天皇が神戸ポートアイランド博覧会視察のため、神戸を訪問した際に当園を訪れた。

園内には昭和天皇の行幸記念碑が設置されている。

また、昭和天皇は満開のエンコウソウ群落に特に関心を示した。

昭和天皇の帰京後、宮内庁を通じてエンコウソウの譲渡の要請があり、30株が皇居吹上御苑に献上・移植された。
園内には皇室三代訪問時の記念植樹もある。

過去の訪問記録

春の六甲高山植物園
六甲山上も春です、新緑とオオヤマザクラのコラボがきれい。 ユキモチソウ。 サトイ … 続きを読む →

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夏の六甲高山植物園3/3
コウホネ、浅い池によく見かけるが、流れの緩い小川に出現することもある。 根茎が骨 … 続きを読む →

六甲高山植物園に初秋を訪ねる2/3
今上天皇が皇太子時代に訪れた時に、園内に架けられた吊り橋には「プリンス・ブリッジ … 続きを読む →

六甲高山植物園に初秋を訪ねる 1/3
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六甲高山植物園に初秋を訪ねる3/3
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