知る人ぞ知る紅葉の穴場 竹の寺 地蔵院

京都府


松尾寺から歩いたが西芳寺川を渡るあたりの紅葉はきれいだ、(今回は時期を逸したが)、松尾寺から約17分、松尾山に沿って歩けばいい。

途中で会った猫、メンチ切っているように見えるが。

現地到着と同時にサルの大群の出迎えを受ける。

見上げると沢山のサル、うるさいくらい飛び回っている。

バス停横の日の射す坂道を上がって、しばらくで地蔵院着。

地蔵院は、臨済宗系の単立寺院。

山号は衣笠(藤原)家良に由来する衣笠山。

本尊は地蔵菩薩。周囲を竹林で囲まれていることから竹の寺の通称で知られる。

境内に踏み込むと竹林のきれいさに驚く。

嵐山の竹林とはまた一味違う美しさ。

ちなみにモミジが赤く色づくためには、日の光が不可欠なのですが、こちらのお寺は、あまりの木々の多さにモミジにあまり日光が当たらず、紅葉の時期が遅いだけでなく、濃いオレンジ色のまま散る葉が多いのも特徴。黄色いモミジも乙なものです。

この場所は、もともと衣笠内大臣といわれた歌人の藤原家良が山荘を営んでいたところで、寺は1368年(応安元年)、室町幕府管領を務めた武将の細川頼之が尼僧妙性から土地を買取り、寄進したことにによって創建された。

細川頼之は碧潭周皎(へきたんしゅうこう、宗鏡禅師)に帰依して出家した。

当寺の実質的な開山は碧潭周皎であるが、碧潭は法兄である夢窓疎石を勧請開山としている。

南北朝時代には勅願寺となって寺運も興隆したが、応仁の乱の兵火により伽藍を焼失し寺運も衰えた。

江戸時代までは境内にわずか2つの末寺が残っているだけだったが、1686年(貞享3年)方丈が復興し、寺観が整備された。
江戸期には天龍寺に属した。

もとは臨済宗に属していたが、1968年(昭和43年)に独立して単立寺院となっている。

地蔵堂(本堂)内には、伝教大師の作と言われる本尊・延命安産地蔵菩薩のほか、夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木像が安置されています。

現在の本堂(地蔵堂)は昭和10年(1935年)の再建です。

なお、一休宗純は6歳で出家するまで母と共にこの寺で過ごしたと伝えられており、2017年には「一休禅師母子像」が境内に建立されている。

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一休さん誕生秘話

南朝と北朝に分かれていた朝廷が、地蔵院開基でもある細川頼之の尽力で、ようやく北朝に統一されて間もない頃。

一休の母は、北朝 後小松天皇の寵愛をうけ身籠りますが、南朝の高官の血筋だったため、帝のお命を狙っていると讒言され御所を去ります。

そして細川頼之の奥方の御縁を頼り、地蔵院に隠れ、明徳5年(1394年)寺領地内の民家でひっそりと御子を出産し育てました。

千菊丸と名付けられた御子は6歳で安国寺に入門。

千菊丸の命を守るためには俗世から離れた僧侶が一番と考えられたのでしょう。

千菊丸が後の一休宗純禅師です。

本堂の南には宗鏡禅師・細川頼之公の墓がある。

地蔵堂のあたりが最もきれいです。

この時期にこの色づき、さすが穴場。

右が地蔵堂。

この辺りの苔と散りモミジがとてもきれいです。

これから方丈へ行きますが道の両側は苔と散りモミジ・・・

地蔵堂から方丈へ続く道、両側の苔がとてもきれいです。

屋根の上の散りモミジ朝日を受けて真っ赤です。



五葉の松が美しい。

今時間は10時、この時間でまだほとんど陽が届いてない状態、これが紅葉を遅らせている最大の理由。

ちなみに帰りに嵐山に寄ったのですが紅葉は終わり、もう冬景色です。

観光客もまばらでした。

十六羅漢の庭

方丈前に「一六羅漢の庭」と呼ばれる平庭式枯山水庭園があります。作庭は地蔵院第二世住職 宗鏡禅師で、開基 細川頼之のお気に入りだったと伝わります。

平庭式とは築山などの起伏のない平らな庭のことで、枯山水は石や砂を用いて水を表現する形式です。

地蔵院の庭は木々が多く、砂ではなく苔で覆われています。

そして、点在する自然石で表現されているのは羅漢さんです。

地蔵院の羅漢様方は修行中で、悟りを開くまであと一息「どうぞ仏になれますように」と石清水八幡宮に願をかけておられる姿だと伝えられています。

そのため、八幡宮の方角(地蔵院から見ると南東)に少しずつお身体を向けていらっしゃるそうです。

薄暗い庭園に紅一点。

苔の上の散りモミジに木の実が混じる。

わずかに届く斜光に輝く苔と散りモミジ。


紅葉を十分堪能し、出口に向かう、観光客がちらほら見えています。

ただ今10時30分、これから浄住寺へ向かいます。

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