楊谷寺(ようこくじ)は京都府長岡京市にある西山浄土宗の寺院。独鈷水の寺として、また近年は紫陽花の寺としても知られている。
通称柳谷観音(やなぎだにかんのん、楊はヤナギ)。
参道を奥に進むと石段があり、これを上ると『立願山』の額のかかった「山門」が建っている。
山門脇には不動尊像、観音像等がある、餓鬼の表情も何とも言えない。
本堂右手奥には弁天堂があり、淀君像の後ろには弁財天が祀られている。
寺伝では清水寺の開祖延鎮が806年に開山したとされ、延鎮が夢告によりこの地で十一面千手千眼観世音菩薩像を感得し、堂を建て安置したのが始まりとされる。
その後延鎮が清水寺に帰った後に空海が度々、ここで修行をした。
その際に猿が瞑れた目をここの湧き水で洗っていたのを見た空海が眼病に効く独鈷水として広めたという。
「本堂」前の広場東側から奥の院に上がる石段があり、それを上ると奥の院までなだらかな坂が続いている。
本堂の前から奥の院までは歩いて数分の距離。
独鈷水
弘法大師が度々、当寺に参詣されていたが、弘仁2年(811年)のある日、岩屋からしたたり出る水で小猿の目を洗う親猿を見て、これは霊験のある水であると悟ったという。
猿に効く水ならば人にも効くはずと考え、弘法大師は17日間加持祈祷を続け独鈷で水をかきまわし続けたといわれている。
以来、眼病平癒をはじめとして諸病治癒に霊験のある霊水として「柳谷の独鈷水」と呼ばれ、全国に知られるようになり現在に至っているという。
弘法大師像、独鈷水近くに立つ。
伽藍は山の斜面に造られており、奥ノ院と本堂は美しい庭園のある長い回廊で結ばれて いる。
ここに湧出する霊水・弁天水は麗顔成就にご利益があるとされている。
平成9年6月には「あじさいのみち」が整備され、約4,000本のあじさいが植栽されている。
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楊谷寺へのアクセス、行きかた歩き方
京都府長岡京市浄土谷堂ノ谷2
(075)956-0017
阪急「長岡天神駅」から5.2km
JR「長岡京駅」から6.2km
阪急「長岡天神駅」下車徒歩90分又はタクシーにて20分
阪急バス「奥海印寺」下車徒歩55分