物語は京から貴族の別業の地、宇治へと移ります。
展示も物語に合わせて「架け橋」と名付けた空間を通り、宇治十帖の世界へ誘います。
3部の舞台は宇治へと移るため、展示室もまた「宇治の間」へと移ります。
その間を繋ぐ「架け橋」は平安京から宇治への道中を体感する事が出来ます。
わが庵(いほ)は 都のたつみ しかぞすむ
世をうぢ山と 人はいふなり
喜撰法師(8番) 『古今集』雑下・983
私の庵は都の東南にあり、辺りには鹿もいるほど寂しいが、これこの通り静かに暮らしている。
それなのに人は私を世の中をつらいと思って宇治に遁れていると言っているそうだ。
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