湖北野鳥センターには、「冬の三大スター」のオオワシ、オオヒシクイ(いずれも国の天然記念物)、冬の使者コハクチョウを見ようと野鳥ファンが大勢訪れている。…
センター周辺の琵琶湖湖岸は、遠浅の湖岸が続き、ヨシなどの水生植物をはじめ、魚や鳥達の絶好の生活場所になっています。
四季を通してたくさんの野鳥が飛来し、観察できます。
今まで確認された野鳥は53科250種に及び、滋賀県全体で確認された種の約70%以上を見ることができます。
今日は強い北風が吹く一日でした。
センター前で何度もオオワシの狩りが見られた他、オオタカがオオバンを捕まえて食べる姿も見られています。
今日の確認種数は44種類でした。
湖北野鳥センターには、「山本山のおばあちゃん」にピントを合わせてくれたフィールドスコープが5台ほどあるので手ぶらでふらっと立ち寄ってもオオワシを見ることができます。
驚いたのが1998年から23年連続での飛来が確認されていて、年齢は人間でいえば既に80歳以上!!!
だから愛称が「山本山のおばあちゃん」
国の天然記念物のオオワシは北海道東部で集団が越冬することで知られるが、山本山にはほぼこの1羽だけがやってくる。
好んで食べるのはブラックバスやニゴイなど琵琶湖にすむ魚。
好物が豊富にねぐらの近くにあることも引きつける要因とみられる。
2月下旬には再びロシアへ向けて羽ばたいていく。
名残を惜しむわけもなく、孤高のオオワシは悠々と北を目指す。
森の必殺仕事人
タカの仲間は、鋭い爪とくちばしで獲物をダイナミックに捕まえるイメージがありますが、実際の狩りはとても静かなものです。
獲物となる鳥も黙って食べられるわけにはいかず、少しでもタカの姿が見えると一目散に安全な場所に逃げてしまいます。
そのためオオタカなどのタカの仲間は、なるべく目立たないように木の茂みに隠れ、獲物が油断したところを一瞬で仕留めます。
しかし、狩りをした後に油断すると、カラスやトビなどに見つかって、逆に獲物を奪われてしまうこともあります。
(センターの説明文より)
ホンドギツネ(本土狐、Vulpes vulpes japonica)は、北半球に広く生息するアカギツネの日本に分布する亜種。
頭胴長52-76 cm、尾長26-42 cm、体重4-7 kg。
体色は赤みがかった黄色でいわゆる「きつね色」。
腹部、頬、尾の先は白い。
尾は他の動物に比べて毛がふさふさとしているので太く見え、長い。
湖北の伝説のツキノワグマ
このツキノワグマは2010年長浜市合併の際に当時の西浅井町役場からやってきたものです。
オスの成獣で体長は160センチを超えており県内でも最大級の個体です。
胸にはライフル銃で撃たれた大きな跡が残っています。
四足歩行のクマの前胸部に銃弾を浴びせるのは通常ではほぼ不可能で、猟師がいかに死線をかいくぐってこの大熊を倒したのかが伺えます。
至近距離で攻撃に転じたクマを撃ったのではないかと考えられています。
(センターの説明文より)
クリックして拡大して見てください、胸にはライフル銃で撃たれた大きな跡が残っています。
センターの人がバスを先導して、コハクチョウがいるタンボへ案内してくれました。
外は吹雪でバスから降りてみることはできませんでしたが車内からの観察です。
この向こうには300羽以上いるのたが、残念ながらバスは入れません。
センターでは毎日、コハクチョウがどこにいるか把握しているのでセンターに来られた時はきいてくださいということでした。
画像は「早崎内湖ビオトープ」の水鳥たち。
「早崎内湖ビオトープ」は、干拓田の4分の1を灌水し調査を行っている、日本最大のビオトープ実験地。
長浜市早崎町の干拓田は、昭和39年、食糧増産のため、内湖を埋め立てて作られた水田です。
しかし、現在では豊かな自然を取り戻すため、干拓田を元の内湖に戻そうとする動きが進んでいます。
ビオトープ実験調査がはじまってから、コハクチョウが年々増え現在では滋賀県で有数の飛来地となっています。
※ビオトープ(biotope)は、ドイツ語で「地域の野生生物の生息空間」という意味。
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