前回訪問時、後10日もすればもっと素晴らしい景観が見られるはずと聞いていたので再び円通寺を訪れた。
今回は叡山鉄道京都精華大前から歩きます、とほ約15分の距離です。
今日は今にも降り出しそうな怪しい空模様、庭園はどのような姿を見せてくれるか。
前回は晴れ空で紅葉は鮮やかに見えていましたが、庭には濃い影が出来てその部分は今一でした。
今日は柔らかい光に包まれて庭もきれいに見えています。
四季、天候、光の差し具合によって比叡山の表情庭の表情は変化します。
同じ景色は2度と見られないと言われています。
また借景を眺めている人の心の変化によっても景色は違って見えるそうです
今日も一葉少なめです、5人くらいの人がウットリと庭を眺めています。
前回と大きく変わっているのは庭の向かって右側の紅葉が見事に色づいています。
正面からのアップです、曇り空でよく光が回りこんで紅葉の色具合もきれいです。
前回と同じルートで上賀茂神社を目指す、太田神社は人っ子一人いなく、静かな佇まいです。
明神川の社家の庭に残り柿一つ。
上賀茂神社も静かな佇まいを見せる。
細殿と呼ばれる殿舎の前に一対の白い砂山がある立砂は、上賀茂神社の北2キロ先にある神様が最初に降臨されたといわれる神山をかたどったものといわれています。
神社の案内板には以下の説明がある。
立砂(たてずな) 盛砂(もりずな)とも云い、「たつ」とは神様のご出現に由来した言葉であり神代の昔ご祭神が最初に降臨された本殿の後2kmにある円錐形の美しい形の神山(こうやま)に因んだもので一種の神籬(ひもろぎ)即ち神様が降りられる憑代(よりしろ:依代)である。
鬼門・裏鬼門にお砂を撒き清めるのは此の立砂の信仰が起源で「清めのお砂」の始まりである。
ここで立砂の頂部を良く見ると、松葉が差し込まれていることがわかる。
これについて上賀茂神社ホームページ(HP1)に次のような説明がある。
「(ここに二つ並んでいる「立砂」は、陰陽思想の影響から細殿に向かって左が陽で、右が陰となっております。)
上には松葉が立っています。
向かって左が雄松、右が雌松といわれ、左が3本(陽数)の松葉、右が2本(陰数)の松葉になっております。
葉が2本の松はどこにでもある松。
3本の松は二の鳥居を入った左の玉垣沿いに一本あります。
この松はたいへん珍しい松で何処にでもある松ではありません。・・・」
静かに暮れゆく洛北路、家路を急ぐ。
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