今ちょうどお盆の最中だが、世界中には様々な形の民間信仰があ。
民博の展示の中から一部を紹介しよう。
メキシコの民間信仰では、動物に変身する能力をもった人や、人を守る動物霊をナワルとよぶ。
展示品はヤギに変身したナワルの木彫。
ナワルとは、メソアメリカ地域において伝承される鳥獣に変身する能力を持つとされた妖術師や魔女(シャーマン)の変身後の姿である。
木彫「龍」(メキシコ、オアハカ州)
この仮面はアフリカ大陸南部のザンビアに住むチェワ族の「死者の化身とされる<ニャウ>」が儀式の際に踊る時に身につける仮面。
インドネシア・バリ島のシンボルともいえる聖獣バロンと魔女ランダ。
その仮面は、村でご神体として祀られるものもあれば、土産物となるもの、観光芸能ショーで用いられるものもある。
バリの人々の暮らしにはバロンとランダを慕ったり、恐れたり、頼ったりする習慣がある。。
シャマニズム儀礼用具
モンゴルでは古来から続くシャーマニズムが、チベット仏教と時に対立しながらも混じり合い、信仰されつづけてきた。
シャーマニズムは、シャーマンの能力により成立している宗教やや宗教現象で、シャーマンとはトランス状態に入って超自然的存在(霊、神霊、精霊、死霊など)と交信する現象を起こすとされている。
タイトルは「悪魔像」。
4本の足で床を踏みしめ、今にも飛びかかってきそうな姿勢、2本の角を生やした鬼のような形相、1本まっすぐに上にのびた細長い尻尾が周囲を威嚇する。
そして無色で木地のままの身体。
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