兵庫県高砂市・宝殿山山腹の生石神社に神体として祭られている巨石。
鎮の石室(しずのいわや)、天の浮石(あめのうきいし)または単に浮石とも。
石の宝殿(いしのほうでん、石宝殿)は、人工的な巨石が残る遺跡などに付けられた名称。
兵庫県と大阪府に5ヵ所ある
この生石神社の石の宝殿と、宮城県鹽竈神社の塩竈、鹿児島県霧島神宮の天逆鉾を総称して、「日本三奇」と呼ぶ。
6.4m、高さ5.7m、奥行き7.2m。重さは推定500トンを越える。
竜山石として知られる凝灰岩の岩山の中腹を削って作られており、三方を加工前の岩盤に囲まれている。
誰がいつ何の目的で作ったものであるのかは、学術的に判然としていない。
謎を解明するため、高砂市教育委員会が、大手前大学史学研究所の協力で各種の調査に着手している。
2005年から2006年にかけては、レーザーによる3次元計測を実施し、周囲の岩盤も含めた形状をくわしく調べた。
下部の岩盤は大きくくぼんでおり、池になっている。
社伝によれば、この池は旱魃の際にも枯れず、水位は海の潮位と連動するとされる。
「浮石」と呼ばれるゆえんは、わずかにつながった底部中央の支柱状の部分が巨石自体の死角になり、巨石が池の上空に浮かんでいるように見えるためである。
岩の上部には、加工当時にはなかったとみられる多くの雑木が生えている。
巨石の脇に建つ霊岩。
神社の脇から頂上に上がってみる、大正天皇の行幸碑が建つ、何のための行幸だったのだろうか。
周囲には竜山石を採石した遺跡だ沢山ある、竜山全体で160箇所以上の採石遺構がある。
竜山石とは今から約9000万年前に形成された凝灰岩で、古墳時代から現在まで約1700年間採石され続けています。
高品質で加工に適した石材として様々な石造物の製作に使われてきた。
古墳時代の大王の棺や江戸時代の建築材などに利用されてきた。
竜山石の製品は、西日本各地に流通し、石の文化を形成している。
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