鳴子温泉の湯めぐり駐車場内に温泉熱と食品廃棄物由来のメタンガスでホットドリンクを提供する「エネカフェ・メタン」があることをタクシーの運転手さんに教えてもらい早速連れて行ってもらった。。
熱源は下地地獄、生ゴミを温泉の熱と微生物の働きで発酵させ、メタンガスと液体肥料を作り出しているのだ。
メタン発生装置、高い塔の中にゴミの投入口がある。
階段を上がりタンクの蓋をあけてごみを投入するだけ。
発酵槽。
ガスバルーン・貯留槽。
カフェの隣りにあるメタン発酵装置に食品廃棄物(生ゴミ等)120gを投入すると発生したメタンガスでカップ1杯分のお湯を沸かせる仕組みです。
メニューは、温泉熱で乾燥させた「エノキ茶」がオススメです。
福島の原発事故以来、再生可能なエネルギーの使用に関して今まで以上に注目が集まってきている。
太陽光発電や風力発電、波力発電など、自然の力を利用してエネルギーを得る方法が真っ先に脚光を浴びたが、今回の「エネカフェ・メタン」のようにバイオマスエネルギーを活用するという方法もある。
自然エネルギーの活用と比較すると、廃棄物を利用するという点で「循環型のエネルギー活用」ということが言える。
家庭から生ゴミをそのまま捨てるのではなく循環させるという発想は、エコ活動にもつながるという大きな利点があるのではないだろうか。
「生ゴミを持って行くとお茶が無料で飲める」という付加価値をつけることで、手間がかかることを楽しさに変えるという仕組みや工夫が必要となっているような気がする。
そういった施設が増えてくると、循環型の社会が徐々に浸透して行くのではないかと感じた。
「エネカフェ・メタン」の詳細はこちらをご覧ください
メタンガスバーナー。
初回は会員登録だけでコーヒーがいただけるのだ。
今お湯を沸かしているところです、なんと、バーナーの向こうの素敵な女性、東北大学 農学研究科 准教授 多田千佳さんと知りびっくり。
普段は学生がサービスをしているそうだが今は春休み、代わりに教授の出番となったとのこと。
教授の点てたコーヒーの味は格別でした。
その場でエコバッグを頂きホテルへ持って帰り、夕食の食べ残し、残飯を入れ翌朝装置に投げ込んできました。
このような循環型の社会が理想だね、いい勉強をさせてもらった。
鳴子温泉へのアクセス、行き方歩き方
鉄道:JR陸羽東線・鳴子温泉駅すぐ。
高速バス:仙台駅前からミヤコーバス・仙台 – 鳴子線で終点・車湯下車。