京都府木津川市、京都と奈良の県境に近い当尾(とうの)と呼ばれる山里にあるのは、関西花の寺二十五霊場の第15番札所で知られる岩船寺(がんせんじ)。
岩船寺は、関西でも有名なあじさいの名所として知られ、境内にある三重の塔とあじさいの花が撮影スポットとして人気になっています。
岩船寺は真言律宗の寺院である。
山号は高雄山(こうゆうざん)。
院号は報恩院。本尊は阿弥陀如来。
開基(創立者)は行基と伝える。
アジサイの名所として知られ「アジサイ寺」とも呼ばれる。
まさにこの位置が撮影のポイント。
アジサイ、多向山楓、三重塔がきっちりと収まっています。
少し歩を進めてこの位置にくるとまだ未開花のものが目立ちます、あと少しです。
手向山(タムケヤマ)楓がきれいだ。
手向山は、黄色から濃い紅色に葉色を変えます。
春に出る 新芽が赤い 物を、紅枝垂 (ベニシダレ)と言います。
その中でも、葉が細く長い物が、手向山(タムケヤマ)です。
このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向山
紅葉(もみじ)の錦 神のまにまに 菅原道真
この辺り、まだツツジが残っています、蝶が盛んに食事中です。
現存する三重塔は室町時代の嘉吉2年(1442年)の建立。
江戸時代には浄瑠璃寺と同様、興福寺の末寺であった。
十三重石塔(重要文化財)
鎌倉後期期の雄姿を十三重石塔、寺伝では正和3年(1314)妙空僧正の建立と伝える。
石室(重要文化財) – 花崗岩製。
奥壁には不動明王像を刻み、手前左右に2本の角柱を立て、これらで寄棟屋根を支える。応長2年(1312年)の銘がある。
典型的な鎌倉時代後期の五輪塔。
きっちりどっしりしてて、端正な感じ。
桃瓦は魔除けの意味があります。
階段の手前の左端に見えるのは石風呂。
昔は岩船寺に参拝する折り、僧がここで身を清めたという。
定かではないが、「岩船寺」の名称はこの石風呂=岩船からきたとか。
岩船寺へのアクセス、行き方歩き方
住所:京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43番地
電話:0774-76-3390
JR関西本線(大和路線)「加茂駅」から徒歩約1時間30分。
またはコミュニティーバス当尾線「岩船寺」下車すぐ
JR・近鉄「奈良駅」からは「急行バス浄瑠璃寺前」下車徒歩約40分。
またはコミュニティーバス当尾線乗り換え「岩船寺」下車すぐ