訪れるたびにガッカリしていたが、平成24年から行われた庭園保存修理工事がほぼ終わったようです。
境内の中心に位置する大きな池は興福寺の恵信(えしん)という僧が掘ったもので、その中央には小島があり、弁才天を祀る祠がある。
池の反対側から本堂を見ると、中央の阿弥陀如来の顔は本堂の庇に隠れて見えないが、池に映った姿を見ると顔も見える。
池に映して見ることで、極楽浄土の世界を見るように設計されていた。
と、いうが戸が閉まっていては見えない。
静かな境内にネコが佇む、和やかなムードだ。
池の東岸には薬師如来を安置する和様の三重塔。
入り口付近からは三重塔が緑にうずもれて佇む。
三重塔の灯籠の穴からから本堂を見る。
三重塔の灯籠、宝池の立石、本堂灯籠は直線なのです。
春秋の彼岸の中日には、つまり、年2回、太陽は三重塔から出て本堂中央に沈むという。
浄土伽藍の浄瑠璃寺は、宇治の平等院鳳凰堂や平泉の毛越寺の庭園と同じように、ゆったりとくつろげる静かな庭園だ。
逆に本堂灯籠の穴から三重塔を見る、額縁構図だ。
浄瑠璃寺の手前に素敵なカフェがあります。
入り口のドアも素敵なのです。
自家焙煎珈琲と手作りピザが自慢のお店です。
マスターが趣味で集めた9台の蓄音機。
蓄音機の生音って聞いたことがありますか?
電子音に馴らされてしまった耳にはとても優しく聞こえます、農作業の農婦の姿を眺めながら窓辺でついウトウト。
看板も素敵だね、浄瑠璃寺バス停200m北、「cafe瑠璃」
浄瑠璃寺を訪れたら寄ってみたいお店です。
JR加茂駅東口広場に平成19年10月、8620型蒸気機関車の動輪一対と鉄道記念碑が設置されました。
大仏鉄道は、その名の通り奈良の大仏への観光路線として1898年(明治31年)に開通した鉄道でした。
加茂駅から、奈良駅の1kmほど北につくられた「大仏駅」までを結ぶ8.8kmの路線は、初年の乗降客は約5万人と大いに賑わいました。
機関車は真っ赤に塗られ、わざわざ機関車を見に来る人もいたそうです。
しかし、奈良と加茂を結ぶ最短路線がたたって坂の難所が多く、機関車はたびたび停車。
乗客が機関車を押していたこともあるそう。
そして木津と奈良を結ぶ比較的平たんな路線ができると、乗客は激減。開通から9年目にはなんと「年間33人」まで減ったというから驚きです。
ということで、あえなく廃線となってしまいました。
加茂のマンホールの蓋、文化が薫る暮らしよい町をイメージし、中央の町章を囲むように、町の木「くろまつ」町の花「あじさい」町の特産品「お茶」「しいたけ」をデザインしたもの。
浄瑠璃寺へのアクセス、行き方歩き方
京都府木津川市加茂町西小札場札場40
0774-76-2390
JR「加茂駅」より徒歩約1時間
または、コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐ
JR・近鉄奈良駅からは急行バス 「浄瑠璃寺」下車すぐ