国立国際美術館へ向かっています、お昼前の太陽がビルの斜面を照らしてきれいです。
地上部のエントランスゲートは「竹の生命力と現代美術の発展・成長」をイメージして設計された独特なパイプの演出がされているが地上の川の流れのようなユニークな庭。
大阪駅から南に10分程歩くと見えてくる国立国際美術館。
オフィス街の中でとりわけ目を惹く鉄骨のモニュメントが特徴です。
国立国際美術館を訪れたときに、その独特な外観に驚かされます。
鉄骨や鉄筋を組み合わせたオブジェのように見えるのが、美術館とは想像もできません。
しかも美術館はすべて地下にあるのですから二度驚かされます。
この斬新な建物はアルゼンチンの有名な建築家シーザー・ペリの設計です。
同じ大阪にある「あべのハルカス」も彼の手によるものです。
建物自体がアートですから、これから入場する展示場への期待がいやおうにも高まってきます。
曲線的なデザインは、設計を担当したシーザー・ペリの特徴がよく現れている部分。
竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされています。
完全な地下型美術館故に地上から見えるのはこのモニュメントだけなので、より大きな印象を受けることでしょう。
銀色に輝くステンレス製のワイヤーフレームで構成されたオブジェのような外観、船の帆船と竹の生命力をモチーフに設計されたといわれています。
建物はこれが全て…というわけではなく、この美術館も展示室は地下に配置されており、1階に見えているのはエントランスゲートの部分のみです。
正面から見ると量感のある彫刻ですが側面から見ると以外に薄っぺらい作品です。
それが刃物の先に似ているところから『ナイフ・エッジ』と名づけられました。
高さ358cmですから大きな作品です。
地下にある展示スペースもアートとして見る
国立国際美術館は外観もアートですが、展示スペースもアートなんです。
建物の入り口を入るとエスカレーターで地下1階に降ります。
そして、地下2階と3階が展示スペースになっています。
地下にあるため暗いイメージがありますが、自然光を取り入れる設計になっていて明るい館内です。
外観もさることながら、展示スペースそのものも展示品と思って観賞して見ましょう。
「国立国際美術館と言えば」真っ先に名前が挙がるのが、ジョアン・ミロの「無垢の笑い」です。
陶板640枚で構成されているこの巨大な作品は、作者の特徴である鮮やかな赤や青、黄色といった色彩が目を引きます。
そもそも国立国際美術館は、1970年の大阪万博の際に世界各国の美術品を展示する目的で建設されました。
この「無垢の笑い」も大阪万博のために作られた作品で、作者はガス・パビリオンでの展示のために来日し、日本でこの作品を制作しました。
美術館が現在の場所に移動する前、1977年の開館当時から収蔵されている、代表的な常設展示です。
入り込んだ太陽光はエントランスゲートから連続しているエスカレーター部分を通って地下2階まで届き、地下とは思えないほど明るい展示室が出迎えてくれます。
高松次郎(1936-1998)
《影》 1977年 アクリル・カンバス
もともと万博公園にあった旧館ラウンジ前に設置されていましたが、国立国際美術館の中之島移転に伴い、移設されました。
湾曲した壁面にかかるこの絵の前に立つと、誰もが周囲を見渡し、いったい誰の影が映っているのかと戸惑います。
アクセス
○京阪電車中之島線渡辺橋駅(2番出口)より南西へ徒歩約5分
○Osaka Metro「肥後橋」駅(3番出口)より西へ徒歩約10分。
○JR大阪環状線「福島」駅、東西線「新福島」駅(2番出口)より南へ徒歩約10分。
○JR「大阪駅前」より阪神電車「福島」駅より南へ徒歩約10分。
○JR「大阪駅前」より市バス53号、75号系統「田蓑橋」バス停より南西へ徒歩約3分。
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