奥入瀬渓流 十和田湖展望

東北

奥入瀬渓流は十和田湖の子ノ口から焼山までの約14kmの流れで、豊かな樹木や十数か所の滝と、千変万化の美しい流れや様々な奇岩・奇勝が見事な渓流美を作り出しており、四季折々の自然美を堪能できます。

今回は石ヶ戸休憩所からの散策です。

「石ヶ戸」とは、この地方の方言で、《石でできた小屋》という意味。
桂の木に支えられた大きな一枚岩は、その名のように小屋にも見えます。

石ヶ戸と呼ばれている岩。
2本の桂の木に一枚の大きな岩が寄りかかり、岩屋を作っている。
ここは、かつて鬼神のお松という美女の盗賊の隠れ家であったとの伝説が残されている。

苔むした枯れ木が川に倒れている。
明治の美文家として知られた大町桂月が「住まば日の本 遊ばば十和田 歩けや奥入瀬三里半」、「右ひだり 桂もみぢの影にして 滝を見る目の いとまなきかな」と詠んだところである。

なお、桂月は北海道の層雲峡の名付け親としても知られている人だ。

奥入瀬川は変化に富んだ景観を見せてくれる。
ある時はどんよりした淵となり、瀬となり、岩を食む急流となり、また滝となっている。

この奥入瀬は、奥に入るほど瀬が多くなることから奥入瀬と呼ばれるようになったそうだ。

奥入瀬川は十和田湖を水源地とする川で、十和田湖畔の子の口から奥入瀬渓谷を刻み、十和田市、六戸町、下田町、百石町を経て太平洋に注ぐ川である。

青森県告示や河川法では全流路を相坂川に統一しているが、一般的には下流域を相坂川と呼び、奥入瀬渓流と呼ばれている子の口から石ヶ戸、焼山辺りまでが奥入瀬川と呼ばれているようだ。

渓流沿いには車道とともに遊歩道が整備されており、美しいとされる新緑や紅葉の時期は特に観光客が多い。

焼山- 5.2km 90分 → 石ヶ戸- 1.3km 20分 →
馬門岩- 1.4km 23分 → 雲井の滝- 2.4km 40分 →
玉簾の滝- 2.6km 41分 → 銚子大滝- 1.6km 30分 → 子ノ口

ここは観光バスも路駐だ。

阿修羅(あしゅら)の流れ
苔むした岩と急流の組み合わせは絵になる景観で、ここで写生をしたり写真を撮る人は多い。
このすぐ上流には九十九島がある。

バスの車窓からの画像で今一、ここは歩いてみたかった。

雲井の滝
滝は2段になっており、落差は約30mで水量も多い。
水が岩を削り、滝は徐々に後退している。

同じくバスの車窓からの画像。

奥入瀬渓流を抜けると十和田湖だ。
ここ発荷峠の展望台は十和田湖の6つある展望台の中で最も人気があり、記念撮影の定番でもある。

十和田湖は陥没したカルデラ湖で、発荷峠はその頂上にあるので、見晴らしがいい。
ここの展望台は円形で、十和田の展望台の中でも最も美しい景色が眺められる。

湖面からは約250m、右手に中山・御倉半島が突き出し、遠くには八甲田の山々も眺められる。

なお中央に見える半島は十和田湖最大の観光スポット休屋がある中山半島。

湖畔には高村光太郎作のブロンズ像「乙女の像」の他、十和田ビジターセンター、十和田科学博物館などがあり、観光用の湖上遊覧船が運航している。

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