連日殺人的な猛暑が続いているが大阪くらしの今昔館で涼しい天神祭りを楽しんだ。
ミュージアムの目玉である9階は江戸時代の天保期(1830年代)の大坂の町家と町並みを専門家による学術的考証のもとに、伝統的工法を用いて実物大で復元し、家具・調度を置いて当時の暮らしを再現している。
10Fの展望フロアから街並みを眺める、レイトにより春夏秋冬、24時間のパノラマが展開される。
ここで、落語ファンの度肝を抜くのが、故・三代目桂米朝によるお出迎え。
もちろんお元気だった頃の声のみのご出演だが、落語を聞いているような柔らかい語り口調は耳に心地よい。
写真にないが天神祭りの花火のシーンも映し出される。
通りをズームアップして見る。
着物姿が目立つと思うがこれは貸衣装、1回500円で借りられるとあって海外の観光客に大人気。
入館者の大半が海外からの観光客、日本人はほとんど見られない。
通りの奥には御座船形式の舟形山車「天神丸」も見える。
屋根の上で猫がにらみあい。
専門家による学術的考証のもと当時の夜店もあ。
天神祭の際に組み立てられ飾られた、全長8メートルを超える巨大な山車である「天神丸」
大阪天満宮が所蔵する旧上荷茶船仲間所有「天神丸」は、元禄年中(1688~1704)から堀川浜の上荷茶船仲間が所有していた御座船形式の舟形山車。
全長8メートル、全幅2メートル、全高3メートルの巨大な飾り船。
天満宮の神事ごとに飾られ、天神祭に曳き出されていたもの。
上荷茶船仲間とは、江戸時代大阪市の河川において荷物運搬などに活躍した同業者の仲間のことです。
平成 11年、 天満宮の倉庫の奥に眠っていた天神丸が75年ぶりに発見され、 大阪市立住まいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)の開館に合せて修復が行われた。
今回、その流麗かつ荘厳な姿をご覧頂けるのは、実に77年ぶりとなります。
そして平成12年12月、大阪指定有形民俗文化財となりました。(今昔館のパンフレットより)
関連記事