稲荷山の麓に本殿があり、稲荷山全体を神域とする。
全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社である。
初詣では近畿地方の社寺で最多の参拝者を集める(日本国内第4位〔2010年〕)。
稲荷神が農業の神であるために、五穀豊穰・商売繁盛・交通安全といったご利益があるとされる。
狛狐がくわえているものは、稲穂、巻物、鍵、玉の4種類です。
第一鳥居の前では、金色の物をくわえているキツネが、やや逆立ち気味にお出迎え。
油揚げをくわえているのかと思ったのですが、くわえているのは稲穂です。
伏見稲荷大社の境内には、キツネがたくさんいます。
キツネと言っても、生きているキツネではなく狛狐なのですが、とにかく境内のいたるところにいます。
狛狐は正式には眷属(けんぞく)や白狐(びゃっこ)と言うそうです。
近年は外国人観光客からも観光地として人気があり、トリップアドバイザーによる2013年の「外国人に人気の日本の観光スポット」調査では2位を、2014年の調査では広島平和記念資料館を抜いて1位を獲得し、2015年も連続で1位となっている。
これは、駅のごく近くに赤い鳥居が続く風景が非常に日本的な上、拝観料不要で閉門時間が無いことも理由であり、稲荷山のお山巡りで欧米人が好むウォーキングができることも高評価の理由とされる。
平日は多くの日で外国人観光客の方が日本人よりも多くなっており、夕暮れのあとも稲荷山に登る外国人が多くなっている。なお、
本殿付近はもちろんライトアップされており、稲荷山への参道も脇道以外は全区間で照明が1晩中点灯されている。
稲荷山の参道を歩いていると、無数の鳥居はもちろんですが、山中のあちこちに建てられた「お塚」の数々にも興味を惹かれます。
これらのお塚は、稲荷神を信仰する方が私的な守護神として思い思いの名前を付けて奉納したものですが、その歴史は意外と新しく、明治時代に稲荷大社によって「七神蹟」(一ノ峰、二ノ峰、間ノ峰、三ノ峰、御劔社、御膳谷、荒神峰)が定められて以後、急速に増えていったそうです。
稲荷山全体でのお塚の数は、昭和初めには約2500基、昭和41年には7762基、そして現在では一万を下らないと言われています。
参拝者の中には、石碑の前にひざまづいて「般若心経」や「稲荷心経」などを唱えている人もおり、日本で神仏分離が行われる前の信仰(神仏習合を参照)が今でも保たれているのを見ることができる。
伏見稲荷大社へのアクセス、行き方歩き方
京都市伏見区深草藪之内町68
JR西日本奈良線 稲荷駅 (稲荷大社のすぐ前)- 京都駅からの所要時間は約5分。正月3が日を除いて快速列車は停車しない。
京阪電鉄京阪本線 伏見稲荷駅 (徒歩約5分)