春分も過ぎ、雨水も過ぎ暦の上では春というのに今が一番寒さの厳しい時期、民博を訪れた。
何か作品につながるものを見つけたいと考えている、結局、夕方まで歩き回ったがまだ答えらしきものはない。
太陽の塔、顔の表面の凹凸は創業者渡邊源雄のアイデアで、硬質ウレタンを粉砕したものを接着し表現している。
塔の高さ約70メートル、基底部の直径約20メートル、腕の長さ約25メートル。
未来を表す上部の黄金の顔(直径10.6メートル、目の直径2メートル)、現在を表す正面胴体部の太陽の顔(直径約12メートル)、過去を表す背面に描かれた黒い太陽(直径約8メートル)の3つの顔を持つ。
トーテムポールは、北アメリカ北西海岸地域の先住民が、祖先や特別な出来事の記念物、墓標や家柱として作った木の柱。
それには、その所有者の家族とゆかりの深いワシやワタリガラス、サンダーバード、ビーバー、人間の姿などが彫りこまれています。
現在では、北西海岸先住民の文化を代表するモノのひとつです。
民博の建物に囲まれた中心にパティオ(中庭)があります。
説明書より
博物館は、未来を作り出す装置です。未来から見れば、この博物館自体が、ひとつの遺跡に見えるかもしれません。
博物館の持つ、このような時間を超えるあり方にちなんで、この巨大な石積みの中庭を「未来の遺跡」と名づけました。 と書かれていました。
初代館長・梅掉忠夫氏のことば(1985年)
「博物館は未来をめざす」
博物館は、文明の過去を整理し、現在を再編成して、未来につないでいく、そういう、時代をこえた
文明の装置であるとわたしは考えています。・・・・・博物館では、過去、現在、未来にかけて、自由に、
タイムスリップすることができます。
東京帝国大学の学生だった渋沢敬三(後の蔵相、日銀総裁)が1921年に東京・三田にある自邸の車庫の屋根裏部屋を利用して、アチック・ミューゼアム(屋根裏博物館)をつくり、二高時代の同級生らと共に動植物の標本や民具などの蒐集を始めたのが始まり。
画像は 真鍮製人像「ミム」 カメルーン
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