佐保河畔 万葉歌碑を巡る

奈良県


川沿いに植えられた桜並木!全長数キロにわたって続くその光景は「奈良県景観資産」の一つにも数えられており、見応え充分。

若草山東麓を走る柳生街道の石切峠付近に発し、若草山北側を回り込むようにして奈良盆地へ出、奈良市街北部を潤す。奈良市新大宮付近から南流に転じ、奈良市と大和郡山市との境で秋篠川を併せる。

大和郡山市街東部を南流し、同市南端付近の額田部で大和川(初瀬川)に注ぐ。

佐保川は奈良市街近くを流れることから、古来詩歌に詠まれることも多かった。

佐保川(さほがわ)の、清き川原に、鳴く千鳥、かはづと二つ、忘れかねつも 作者: 不明

佐保川(さほがわ)の清い川原の鳴いている千鳥(ちどり)、そしてかはづの二つは忘れられないことです。

月立ちてただ三日月の眉根掻き
日長く恋ひし君に逢えるかも
(万葉集 巻6 993 大伴坂上郎女)

月がまた生まれて出てくる時の、三日月のような私の眉(まゆ)を掻(か)いたからでしょうね。長くお会いできなかった恋しいあなたに会えたんですもの。

ふりさけて三日月見れば
一目見し人の眉引
まよび
き思ほゆるかも

(万葉集 巻6 994 大伴家持)

振り仰いで三日月を見たらば一目見た人の眉が思い出されたよ

うち上(のぼ)る 佐保の川原の 青柳は 今は春へと なりにけるかも
大伴坂上郎女 巻8-1433

さかのぼって見る佐保の川原の青柳は春の風情となっている。

100年ほど前に大仏駅がありました。

通称・三角公園と呼ばれています2007.7.8に「大仏鉄道記念公園」と命名された。

大仏鉄道は明治31年に、現在のJR加茂駅と奈良駅を結んだ全長10kmの鉄道です。

真っ赤な蒸気機関車が走っていたそうです^^

開通して9年で廃線になり、加茂から木津まで平坦なところに新線ができ、大きく遠回りになっているが関西本線となりこれも時代の流れか。

関連記事


≪バスツアー/テーマのある旅特集≫クラブツーリズムお勧めツアーこちら!