寝覚の床は木曽川の水流によって花崗岩が侵食されてできた自然地形。
かつては急流であったが、上流に設けられた木曽ダム(1968年に運用開始)などにより水位が下がったために、水底で侵食され続けていた花崗岩が現在は水面上にあらわれている。
水の色はエメラルドグリーン。
中山道は絶好のドライブ日和、バスの車窓から御岳山もよく見えています。
レストハウス木曽路の展望所から寝覚めの床を望む。
中山道を訪れた歌人等によって歌にも詠まれ、長野県歌「信濃の国」の4番にも「旅のやどりの寝覚の床」とうたわれている。
俳人正岡子規が『誠やここは天然の庭園にて、仙人の住処とも覚えて尊し』と感じたという。
岩盤に見られる水平方向と垂直方向に発達した方丈節理(割れ目)やポットホール(甌穴・対岸の岩にあいた穴)は、日本でも代表的なものです。
寝覚の床の中央にある「浦島堂」は、浦島太郎が弁才天像を残したといわれている。
浦島太郎は竜宮城から地上へ帰るが、まわりの風景は変わっており、知人もおらず、旅に出ることにした。
旅の途中、木曽川の風景の美しい里にたどり着き、竜宮の美しさを思い出し、乙姫にもらった玉手箱をあけた。
玉手箱からは白煙が出て、白髪の翁になってしまう。
浦島太郎には、今までの出来事がまるで「夢」であったかのように思われ、目が覚めたかのように思われた。
このことから、この里を「寝覚め」、岩が床のようであったことから「床」、すなわち「寝覚の床」と呼ぶようになったという。
現在、床岩の上の浦島堂の改修工事を行っており、その影響で床岩に至るまでの手前100mほどの遊歩道が通行できません。
駐車場横の展望台から見る木曽駒ヶ岳、阿寺渓谷や御嶽高原とセットで訪れたい、千畳敷へは、バスとロープウェイで楽に行ける。
寝覚の床へのアクセス、行き方歩き方
JR中央本線上松駅 – 南方へ約2km、徒歩約25分、もしくは定期バス・タクシーを利用
JR中央本線木曽福島駅 – 南方へ12km、定期バス・タクシー利用