神社の境内に珍しい白松があります。
この松は白皮松・白骨松とも言われ、中国では非常に貴ぶという松の木です。
また「いちの木さん」と呼ばれ、親しまれている老木があります。
お参りすると腰痛が治ると言われ、新撰組の近藤勇もここに参り、治したとか。
当社は藤森天王社ともいわれ、御霊信仰に基づく神社でもあるが、これは祭神の早良親王が延暦4年(785年)の藤原種継暗殺事件に連座し、廃太子され早世したことによる。
本殿(中座)に主祭神である素盞嗚命と、別雷命、日本武命、応神天皇、神功皇后、武内宿禰、仁徳天皇を祀り、東殿(東座)に天武天皇と崇道尽敬皇帝(舎人親王)を、西殿(西座)に崇道天皇(早良親王)と伊予親王、井上内親王を祀る。
そんな伏見にある藤森神社の不二の水は地下約100メートルから湧き出ている名水で戦国時代から勝ち運を授けるといわれる他、武運長久、学問向上を授けると信仰されている。
不二の水の側に建てられていた『水六訓(みずろっくん)』
1.水は尊し
2.水は美し
3.水は清し
4.水は強し
5.水は恐ろし
6.水は深し
といった戒めのようなものが書かれていました。
境内には七福神が祭られているがこれは比較的新しそうだ。
菖蒲の節句の家々に飾られる武者人形には、藤森大神が宿るとされているらしい。
菖蒲は尚武に通じ、尚武は勝負に通じることから、勝運を呼ぶ神として篤い信仰を集めていたのである。
勝運と言えばこちら、駈馬(かけうま)神事で有名。
社伝によると、古来、早良親王が、天応元年(781年)に陸奥の反乱に対し、征討将軍の勅を受け、藤森神社に詣でて戦勝を祈願し出陣された。
その出陣の日が5月5日で、駈馬神事の始まりであるという。
室町時代には、衛門府出仕武官により、江戸時代には、伏見奉行所の、衛士警護の武士や、各藩の馬術指南役、町衆らが、「寿及左馬の一字書き」、「藤下がり」、「手綱潜り」、「横乗り」、「逆立ち(杉立ち)」、「矢払い」、「逆乗り(地藏)」等の他、数種の技を、競いあったものであると、続く。
ハクショウは中国原産の3葉性のマツで、しばしば多幹となる。
アカマツやクロマツなどと全く異なり、幹の表面は平滑で不規則なまだら模様に樹皮が剥がれ、そのあとが暗緑色や黄白色、青緑色のモザイク状に彩られる。
ふるい大木になると白緑色にもなり、ハクショウの名のよりどころとなる。
過去の訪問記もあわせてどうぞ。
藤森神社 菖蒲の節句発祥の地で駈馬神事
2藤森神社の紫陽花
疾走!駈馬神事 京都・藤森神社
藤森神社へのアクセス、行き方歩き方
伏見区深草鳥居崎町609
075-641-1045
JR奈良線藤森駅、もしくは京阪本線墨染駅から徒歩5分。