般若寺(はんにゃじ)は、奈良市北部・奈良坂(奈良きたまち)に位置する真言律宗の寺院。
山号は法性山、本尊は文殊菩薩。コスモス寺の名で知られる。
鎌倉再興伽藍の回廊門。
和様に大仏様を取り入れた意匠。
屋根のそりが美しい。
回廊を巡らせた楼門遺構としては日本最古の作例。
道路から見ると、楼門越しに十三重石宝塔を見ることができて、なかなか絵になります。
この時期にコスモスが見られるとはさすが。
般若寺の位置する奈良市街北方地域は、中世には当時「非人」と呼ばれて差別された病者・貧者などの住む地域であり、般若寺の近くには「北山十八間戸」(国の史跡)というハンセン病などの不治の病の人を収容する施設もあった。
アジサイが咲き始めています。
般若寺の創建事情や時期については正史に記載がなく、創立者についても諸説あって、正確なところは不明。
ただし、般若寺の境内からは奈良時代の古瓦が出土しており、奈良時代からこの地に寺院が存在していたことは確かである。
平安時代末頃までの歴史はあまり明らかでない。
治承4年(1180年)、平重衡による南都焼き討ちの際には、東大寺、興福寺などとともに般若寺も焼け落ち、その後しばらくは廃寺同然となっていたようである。
廃寺同然となっていた般若寺は、鎌倉時代に入って再興が進められた。
寺のシンボルとも言える十三重石塔は僧・良恵(りょうえ)らによって建立され、建長5年(1253年)頃までに完成した。
その後、西大寺の僧・叡尊によって本尊や伽藍の復興が行われた。
宝蔵館へ行く門をくぐった正面に会津八一の歌碑がありました。
ならさかの いしのほとけのおとかひに こさめなかるる はるはきにけり
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般若寺へのアクセス、行き方歩き方
住所:奈良県奈良市般若寺町 MAP
電話:0742-22-6287
近鉄奈良駅→奈良交通バス奈良阪・青山住宅行バス12分「般若寺」下車徒歩5分