お気に入りの二月堂界隈

奈良県

二月堂は、東大寺金堂(大仏殿)の東方、坂道を上り詰めた丘陵部に位置する、十一面観音を本尊とする仏堂である。
すぐ南には三月堂の通称で知られる法華堂がある。

これらの堂が所在する一画を「上院」(じょういん)と称し、大仏開眼以前から存在した、東大寺の前身寺院があった場所である。

参籠所(重要文化財) – 登廊の下に位置する。
重要文化財名称は「参籠所」だが、正確には北半分が参籠所、南半分が食堂(じきどう)で、その中間の通路(登廊に通ずる)は細殿と呼ばれる。

食堂には賓頭盧尊者(ぴんずるそんじゃ)像と重要文化財の訶梨帝母(かりていも、鬼子母神)像を安置する。
室町時代の建物。

堂の手前左右(南北)に階段があり、堂への通路となっている。
北側の階段は屋根付きで「登廊」と称され、練行衆が参籠宿舎から二月堂へ上堂する時にここを通る。

登廊の入り口にツバメの巣を見つけた、既に主はいない。

南側の石段の表面には、不思議な模様が。
唐草(からくさ)や亀、水の流れ、波をイメージした模様が刻まれ、これを踏むと無病息災がかなうとされています。

南側の階段は3月12日深夜の「水取り」の時に若狭井へ下りる際に使用される。

建物は傾斜地に前半部分がせり出すように建てられ、床下に組んだ柱で建物を支える懸造(かけづくり)である。

堂の下方(西方)には、修二会に関わる付属建物である参籠所、閼伽井屋、仏餉屋(ぶっしょうのや)、湯屋などが建つ。

若狭井の屋根には伝説の鵜(瓦製)がのっている。

この舞台から眺める大仏殿や奈良の街の景色も、やはり、言葉にならないくらいすばらしく、軒に吊るす大提灯の風情や、暑い日に吹き抜ける爽やかな風とともに、ここまで登ってきたご褒美を頂いた気分になります。

本堂脇のお百度巡り祭壇。
大観音・小観音は、ともに絶対の秘仏で、修二会の法要を務める練行衆さえもその姿を見ることは許されない。

二月堂へ行く階段を上がったころに手水舎がある、手水舎の水槽に龍が巻付いているがここの龍は吐水の役をになってはいない。

なぜか、方位盤が設えてあります。
龍がほどこしてあるというのは珍しいことではありませんが方位盤というのは見たことはありません。

一見に値する天井です。

もう一つの見どころは蛙股の意匠です。

これらの蛙股の彫物は東大寺初代別当(住職)である良弁の生い立ちをあらわしています。

初代別当の良弁は赤子のころ、鷲にさらわれ大杉に吊るされた。
それにきがついた義淵上人が連れて帰り育てる。

30年後、良弁は母親と涙の再会を果たす。
この様子が手水の蛙股にあらわされている。

二月堂手水舎の裏側には、これらの木彫りが浪花の名匠「相野徳兵衛」の作ということが刻まれていました。

二月堂の奥にある北の茶所で小休止です。
明治2年(1869)製造の茶釜。

信者用参籠所。

練行衆の参籠所は二月堂の北側にある登廊の下に位置しています。
室町時代の建物で、国の重要文化財に指定されています。

過去の訪問記の一部です、併せご利用ください。
二月堂夕景
絶景かな東大寺二月堂から望む悠久の夜景
東大寺修二会(お水取り)上堂の松明を見る
東大寺夕景

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二月堂へのアクセス、行き方歩き方

奈良県奈良市雑司町406-1
電話:0742-22-3386

近鉄奈良線・近鉄奈良駅から徒歩約30分(バスで近鉄奈良駅から約4分)