半兵衛麸でお昼をいただいた後2階にある弁当箱博物館を見せてもらったがあまりに見事な内容であったのでここにごく一部を紹介します。
是非現物をご覧になっていただきたいものだ。
宝袋形弁当 小槌形酒入れ付
弁当箱は初代の頃から収集が行われているそうで、一部戦時中の混乱が影響して散逸したものもあるものの、近年の収集品も含め、半兵衛麸が創業した江戸中期から後期、そして近代までの品がそろっています。
展示室では約50点ほどの弁当箱や関連資料を見ることができ、季節ごとに随時入れ替えて公開されています。
銅製堤弁当 酒入れ付
展示室には公家や商人たちの用いた美しい弁当箱が多数展示されています。
黒の漆地に蒔絵や螺鈿細工、金粉などで繊細な装飾が施されたその姿はまさに芸術品の域です。
また、花見には桜、夏の蛍狩りにはきらきらと光る蛍、川遊びには流水、秋の行楽には紅葉や秋草、正月の祝いの席には鶴などの吉祥紋など、デザインには季節感を感じる工夫も随所に施されています。
人々はまるで服を着替えるように、その場にあわせたデザインの弁当箱を用いていたのです。
堤弁当
箱に水筒をしこんだ弁当箱には、角に小さな穴が開けられています。
注ぐ際には、その場で入手した笹の葉などを穴に指して注ぎ口にしたのだそうです。
嵐山花見賑わいの図
丸割提重
蛍狩り
四条河原夕涼み
野立銅子 酒燗器湯沸し付
貴族の花見の様子、後ろに野点用の道具を担いだ男が従っています。
このような道具まであったのですね。
侘び茶の祖・千利休の茶会記で、麸が茶道の食材としても使用されていたことを知ることができます。
利休は麸が大変好物だったそうで、100回ほど開催した茶会のうち、70回近くも麸を使用していたことが記録されています。
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半兵衛麸へのアクセス、行き方歩き方
京都市東山区 問屋通五条下ル上人町433
075-525-0008
京都駅より徒歩10分
京阪「清水五条」より徒歩1分
清水五条駅から115m