2日間の会期で138件の公開参加建物、申込不要で楽しめる建物は、メイン期間の各日ともに100件近くもあるのです。
私はたくさん申し込んだのですが、当選は1件のみだった。
以前からその存在は知ってはいたが参加するのは初めて。
当選者数が少ないのは当然、そもそも定員がせいぜい15名から20名がほとんどなのだ。
最初に選んだのはアフタヌーンティーが有名な英国カフェ「北浜レトロ」。
何もかも可愛すぎた!【まるで絵本の世界】
お店の扉を開けると、まるで絵本の中に入り込んだようなメルヘンチックな世界が広がります。
店内は白い壁にエメラルドグリーンの柱や窓枠、木の床がレトロな雰囲気をかもし出しています。
味のあるアンティークの棚にはオリジナルブレンドティーや英国風の食器、インテリア雑貨が、所狭しと置かれていて、なんだかわくわくしてしまいます。
巨大なティーポットの立体看板が目印。
もともと証券の仲買業者の社屋として明治45年(1912)に竣工した建物は、英国のグラスゴー派の影響を受けており、国の登録有形文化財ともなっている。
現在は1階が英国風ケーキ・紅茶雑貨ショップ、2階が紅茶通の間で人気を集める英国アンティークの雰囲気ただよう喫茶店。
ドアノブや電気のスイッチなど、店内のいたるところに英国製のインテリアが使われている。
ケーキ、スコーン、サンドイッチなどがつくアフタヌーンティーセットがこの店の人気メニュー。
大阪の都市部にたつ魅力的な建築をいっせいに無料で公開、誰でも自由に内部まで見学することができる「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(通称:イケフェス大阪)」。スタートから数えて5回目となる。
こうしたイケフェス大阪の取り組みがモデルとするのは、昨年25年目を迎え、2日間の会期で800件以上の建築物公開と25万人を超える動員数を誇るロンドンの「オープンハウス」だ。
現在ではワールドワイドに各地で展開しているオープンハウスも、90年代のスタート時点では20件程度の公開からだった。
事前申込みに落選して、がっかりしている方も多いと思いますが、実は、イケフェス大阪2022の公開参加建物138件のうち、申込不要で楽しめる建物は、メイン期間の各日ともに100件近くもあるのです。
2日間でどれだけ回れるか、時間と体力の勝負だ。
紅茶はイギリス、フランス、インド産のものなど約40種、ケーキは毎日店で手づくりされているそうだ。
2階のカフェスペースの窓からは、中之島のバラ園が一望でき、昼のひとときを過ごすのにおすすめの場所だ。
アフタヌーンティーは、イギリスの貴族たちの間では、ただのティータイムという位置づけではなく、重要な社交の場でした。
また、礼儀作法を学ぶというのもアフタヌーンティーの役割。
礼儀として、正装で参加する必要があったのだそうです。
そして、アフタヌーンティーを主催することは、貴婦人達の間のステータスで教養やセンスを披露する場と考えられていたので、富の象徴であり食卓をエレガントに演出してくれる銀食器を、上流階級の女性たちは競うように取り入れました。
歴史とセンスのある陶磁器や銀食器は、どれだけきちんと手入れされ、どれだけのお料理やお菓子をサービスできるかなど、もてなす側の技量がはかられ、社交界の注目の的でした。
お屋敷で働く使用人達の大事な仕事の一つは、この銀食器を磨きあげること
しかも
大量の銀食器を管理し磨き上げることが出来たのは、男性の上級使用人のみ。
銀食器の美しさは、そのお屋敷の品格を表しているとされていたので、誇りある役目だったそうです。
巨大なティーポットの立体看板はあちこちにある。
1875年(明治8)伊藤博文、井上馨、五代友厚らの斡旋で、大久保利通、木戸孝充、板垣退助が北浜の料亭「花外楼」で談合し、立憲政体の基礎が確立されたのが「大阪会議」です。
「花外楼」のある一帯は、もとは三角州の新地で蟹島(かにしま)と呼ばれ、眺望が良く多くの料亭が立ち並んでいました。
大阪会議開催の地にある大久保利通(上左)・木戸孝允(上中央)・板垣退助(上右)・伊藤博文(下左)・井上馨(下右)のレリーフ。
募集要項では9時から30分が見学時間となっているる。
しかし、現在10時30分、いまだに長蛇の列だ。
アクセス
北浜(大阪府)駅26(京阪)出口から徒歩約1
淀屋橋駅22(京阪)出口から徒歩約2分
なにわ橋駅3出口から徒歩約3分
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