冬の空はダイレクトできれい、渡部さとるさんの言葉です。
この画像は朝7時過ぎに家のベランダから撮ったもの。
青い空に白い雲がぽっかりと浮いています。
カメラを持って出かけました、街ゆく人は寒そうです。
大阪護国神社の空もきれいです。
園児たちが元気に早朝ウォーキング。
新しくできた「バリアフリー」用のスロープ、陽に照らされて眩しい。
枯れ枝も形がきれい。
空気が濁っているか澄んでいるかは、空気中に含まれている水蒸気やちりなどが多いか少ないかによります。
冬は夏に比べて気温も低く、対流活動も弱いことから空気中の水蒸気やちりなどが少なく、このため冬の空は夏の空より澄んで見えます。
空が青いのはレイリー散乱、雲が白いのはミー散乱。
なぜ空は青くて、雲は白いのでしょう。
ずは空が青い理由、これは「レイリー散乱」と呼ばれる現象。
大気にある粒子に光が衝突すると「散乱」と言う現象が起こります。
その中でも光の波長よりも小さな粒子に衝突し拡散する現象のことを「レイリー散乱」といいます。
何故青いか?
太陽から降り注ぐ光は散乱しますが、短波長の方(つまり青)が拡散しやすい性質があります。
細かいことは置いておくと青は赤の16倍拡散します。
その結果として私たちの目に入る前に空と言う空に青色成分が拡散し青く見えるのです。
ちなみに空を見上げると深い青から薄い青というようにグラデーションが掛かっていますよね。
それは何故かというと拡散の強度が光の入ってくる方向と、その成す角度に関連があるからなんです。
ミー散乱とは
先ほどのレイリー散乱が、光の波長より小さな粒子に衝突したときに発生するのに対し、ミー散乱は光の波長と同程度の大きさの粒子に衝突したときに発生します。
またレイリー散乱では短波長成分が拡散しやすいのに対し、こちらはどの波長も同じくらい拡散します。
同じくらい拡散するということはそれはほとんど白色光ということ。光は重ねると白くなる、と言うことは中学生くらいの頃勉強しましたよね。
身近なところで例をあげるとするとたばこですね。
たばこの先から出る煙(副流煙)は微粒子でレイリー散乱をおこし、口から出す煙(呼出煙)は水蒸気を含みミー散乱します。
大気汚染で白くかすんで見えるのもミー散乱…らしい。大気汚染といえば、今となっては久しく聞かなくりましたが私が子供の頃は光化学スモッグ注意報なんかも出ることがありました。
ちなみにこのような雲の間から差し込む光の光線がよく見えるのもミー散乱の一種であるチンダル現象で、薄明光線、天使の梯子と呼ばれているらしいです。
このように冬の空はダイレクトできれいということから色々と考えてくると面白いことがいくらでも出てきますね。
また、最近縦構図をよく使うのですが、それは縦構図は物語性に富んでいるからなのです。
今回は理屈ばかりで申し訳ない。
散歩しながらついでに勉強できるって楽しいことだと思いませんか。
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