三重の三日月掘が見どころ 武田流城郭 小山城

今川氏の没落後、武田氏と徳川氏は大井川を境として、西を徳川氏、東を武田氏と、それぞれ駿河・遠江を領有することとなるが、武田軍は大井川を越えて山崎の砦に入り小山城を築いたという。

駐車場より模擬天守を見上げる。

過去に小山城に天守閣が存在した事実は無い。

展望台へ小山城登り口、折からの雨をついての登城だ。
この時期の雨は寒い。

本丸跡、写真では分かり辛いが、低い土塁が巡っている。

模擬三日月堀越しに模擬天守を見る。
1987年(昭和62年)に物見台があったといわれる三の丸跡に犬山城天守をモデルにした模擬天守「展望台小山城」が設けられた。

信玄後期~勝頼期の平山城の特徴である、台地の突端部を利用し戦闘正面を限定させる構造となっている。
甲州流築城術の特徴である丸馬出し・三日月堀を持つが、三重の三日月堀は特筆に価する。

三重の三ヶ月堀、最近かなり手を加えられた小山城の中で、よく保存されている所で 最大の見どころ。
堀の規模は諏訪原城にひけをとらない。

大手口下の三重堀の中にある井戸跡、勘助井戸と名がついているが時代が違う。
勘助の知名度が高く、人気にあやかろうというのだろうが、うそはいけない。

大手虎口跡には模擬大手門が建てられている。

展望台より北側下、二の曲輪の三ヶ月堀は史料を元に復元したもの。
その右側の堀を境に 主郭がある。

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小山城へのアクセス、行き方歩き方

住所:静岡県榛原郡吉田町片岡2519-1
電話:0548-33-2122 吉田町産業課

JR東海道本線、藤枝駅下車、南口から静鉄バス相良営業所行き30分「吉田高校前」降車、徒歩10分。
または、JR静岡駅下車、バス御前崎線40分「吉田高校前」降車、徒歩10分。