癒しの名勝 鯉が窪湿原

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吉備高原の北西辺の一部、鯉が窪池の上手標高550mのところに、日本太古の自然の姿を保ち続けている秘境があります。
湿原は3.6haで遊歩道を一周すれば2.4km。西の尾瀬と呼ばれ、オグラセンノウ、ビッチュウフウロ、ミコシギクをはじめ380種類を越える植物が自生しています。

オグラセンノウ、ビッチュウフクロ、ミコシギクなど300種を超える植物が自生する地域で、「鯉ヶ窪湿性植物群落」として1980年3月6日に日本国の天然記念物に指定されている。
「西の尾瀬沼」とも形容される。

管理事務所に展示されている鯉が窪湿原の模型図。
以前、この地方の人は物干し竿をさし込むと全部入ってしまうほどの深みがあるといい、ここへ来ることをきらっていましたが、今では2万人余りもの人々がここを訪れ、植物群落の神秘さに魅了されています。

ため池百選(ためいけひゃくせん)とは、農林水産省が全国に約21万ヶ所あるといわれているため池の中から、生活への役割と保全の必要性を国民に理解してもらうために選定した100のため池である。

鯉が窪池は、元禄8年(1694年)に築造され、その後2度の大改修によって嵩上げされ現在に至っている。

堤の上に上がると鯉が窪湿原の用水池が広がる。
ここには鯉が放たれていて、餌がやれるようになっているため人影を見つけると鯉が寄ってくる。

池周辺の遊歩道の所々から池が見え、倒木の上で亀が甲羅干しをしていた。

遊歩道から見える池に倒木が、何か癒される風景だ。

池に浮いている小さな緑の葉っぱは「ジュンサイ」、残念ながら花を見ることができなかった。

リュウキンカ(立金花)の花が咲いています。
同湿原の植物で毎年最初に開花することから「春を告げる花」として親しまれています。

リュウキンカはキンポウゲ科で、県レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されている。
直径2センチ程度の花の色と、立つように咲く姿から名付けられたとされる。

湿原に黄色いリュウキンカが咲き始めて花の季節が始まりますが、リュウキンカの次に咲くのがこのサワオグルマです。

沢が名前に付くところから分かるように、湿ったところで咲き、50cm程度直立して花を咲かせます。

「がまずみ」か?散策道の脇に咲いていた。

「西の尾瀬沼」とも形容される湿原で、標高は550mと尾瀬沼に比べると1,000m以上も低いが、満朝系の残留植物(下記注)をはじめ、日中共通植物や寒地植物・日本固有植物・その他周辺の植物を含め、およそ300種類を超える多彩な植物が自生してる。

鯉ヶ窪湿原は1920年、植物研究家小坂弘によって初めて紹介がなされ、1952年に岡山県の天然記念物に指定された。
しかしその後1934年には指定が解除され、周辺一帯を総合商社によって買い上げられ、土地開発の対象地となった。

しかし、付近住民の強い反対もあり、商社は開発を中止、管理を哲西町(現在は新見市と合併)に委託することとなる。
哲西町は湿原の周囲を柵で囲い、遊歩道や案内板の整備を行い、湿原の保護に積極的に取り組んだ。

1980年に国の天然記念物に指定されたこともあり、鯉ヶ窪湿原は哲西町によって買い上げられ、現在は新見市哲西町が保護管理にあたっている。

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鯉が窪湿原へのアクセス、行き方歩き方

住所:岡山県阿哲郡哲西町矢田
TEL:0867-94-2347 鯉が窪湿原管理事務所

JR芸備線矢神駅下車 駅から徒歩 湿原入り口まで5.5km(約1時間)タクシー10分
駐車場:普通車30台
手前300m前第2駐車場あり 普通車30台

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