緑いっぱいの高桐院もいいもんだ

京都府

大徳寺・塔頭である高桐院は知る人ぞ知る紅葉名所だが、今回阿国の墓の所在を確認すべくこの時期に訪れた。

阿国の墓は名古屋山三郎らと共に一般の墓地に埋葬されており非公開であると前回のブログで紹介したのですが性懲りもなく再度確認に及んだ。
受付で確認すると申し訳ないですがと参拝は丁重に断られた。
残念。

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大徳寺・塔頭である高桐院は知る人ぞ知る紅葉名所。
紅葉に包まれる参道や本堂から見る庭園風景が美しい。

こじんまりとした境内が見ごろを迎えるのは11月中旬~下旬。
しかしこの時期は緑がことのほか美しい。

庭園も良いのですが、お寺のアプローチがまたすばらしい。
竹をメインの材料とした設計で日本的な情緒にあふれています。

玄関への長い石畳の参道。

本堂北にある書院「意北軒」は利休の邸宅(利休の聚楽屋敷の広間)を移築したものといわれる建物。

竹に楓という組み合わせが何とも落ち着いた雰囲気を醸し出す。

通称「楓の庭」と呼ばれる簡素ながら趣のある庭で、一面の苔地の中に一基の灯籠が据えられている。
紅葉は言うに及ばず、緑もなかなか良い。

屋根の向こうが細川ガラシャの墓所。
阿国の墓は竹藪を隔てた阿国ある一般の墓地にある。

2月~3月は、墓所にある「雪中花」といわれる椿(つばき)の名所。
白に紅すじの入った単弁花で、子房に毛があり、葉は披針状楕円形になっている。

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苔が緑のじゅうたんのように広がり、日差しに輝いてきれい。

前庭に置かれている蹲踞(つくばい)は朝鮮出兵の際に加藤清正が持ち帰り、忠興に贈られたものと伝わる。
この蹲踞の前を行きつ戻りつしている欧州系の御婦人がいた。

写真を撮ってほしいという、私がここに座るので、ユーはそこに立って少し屈んで映してほしいと細かい注文。
出来栄えは喜んでいただけた。

松向軒(しょうこうけん)- 利休の茶を忠実に継承したといわれる忠興好みの茶室で、豊臣秀吉が催した北野大茶会の際につくった茶室を寛永5年(1628年)に移築したものといわれる。
松向軒の名の由来は忠興の法名である松向寺殿三斎宗立から来ている。

参道を北から南に向かって撮るといい感じです。

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高桐院へのアクセス、行き方歩き方

住所:北区紫野大徳寺町
アクセス:市バス102・205系統「建勲神社前」下車
(大徳寺の中でも北西よりです。今宮神社にわりと近い)
拝観料:400円
拝観時間:9:00~16:30