この世の名残夜も名残・・・ お初天神

「誰が告ぐるとは曽根崎の森の下風音に聞え。
取伝へ貴賤群集の回向の種。 未来成仏疑ひなき恋の。

手本となりにけり。」
近松門左衛門作「曽根崎心中」より
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商店街もお初天神でもっています。

表参道
「曽根崎お初天神通り」御堂筋に面する。

裏参道
繁華街にある人神社らしく、即飲み屋街が広がる。

露天神拝殿
社名は、菅原道真が太宰府へ左遷される途中、ここで都を偲んで涙を流したからという説と、梅雨のころに神社の前の井戸から水がわき出たからという説の二つがある。

菅公が当地で詠まれた御歌
「露と散る涙に袖は朽ちにけり 都のことを思い出ずれば」

元禄16年(1703年)に堂島新地天満屋の遊女「お初」と内本町平野屋の手代「徳兵衛」が「天神の森(現在の社の裏手)」にて心中を遂げた。

一月後近松門左衛門はこの二人の悲恋を人形浄瑠璃『曽根崎心中』として発表したところ、当時の大きな話題となった。

事件の神社は一躍有名となり、そのヒロインである「お初」の名前から以後今日に至るまで「お初天神」と通称されている。

「お初」と「徳兵衛」の像。

「曽根崎心中」の道行文は七五調の実にリズミカルな文章です。

「この世のなごり 夜もなごり 死にに行く身をたとふれば、
  あだしが原の道の霜 一足づつに消えて行く 夢の夢こそあはれなれ

 あれ数ふれば暁の 七つの時が六つ鳴りて 残る一つが今生(こんじょう)の
 鐘の響きの聞き納め 寂滅為楽(じゃくめつ いらく)と響くなり」


18世紀初頭に起こった、哀しく激しい愛の物語。
18世紀のはじめ、大阪の曽根崎に、叔父の経営する醤油屋に勤める徳兵衛と天満屋に身を置く遊女・お初という、恋人同士がいた・・・・・・

最近若い女性を中心に人気を集めている絵馬がある「美人祈願絵馬」がそれだ。
この絵馬は、日本髪を結った女性の顔の輪郭が描かれていて、自分で目・鼻・口を描いて、そして「心も姿も美しい人になれますように」と、更に美しくなるように祈願するのだという。

奉納された絵馬の数々、中には怖い顔をしたものもあります。

夕日神明宮
西天満の夕日神明宮を合祀している。
従って、熊野王子社の第一王子である窪津王子を合祀しているかも知れない。
夕日神明祠は義経の勧請と言う。

露天神本殿

曽根崎心中のあらすじ

18世紀初頭に起こった、哀しく激しい愛の物語。
18世紀のはじめ、大阪の曽根崎に、叔父の経営する醤油屋に勤める徳兵衛と天満屋に身を置く遊女・お初という、恋人同士がいた。
二人は、将来結婚しようと誓い合っていた。

だが、店の主人は、商売熱心な徳兵衛を、姪と結婚させようと話を進めていた。
徳兵衛がなかなか承諾しないので、主人は徳兵衛の継母に、大金を渡して話をつける。それを知った徳兵衛は、自分の妻はお初しかいないと訴えるが、主人は聞き入れない。
徳兵衛は継母の家に行き、主人から受け取った大金を主人に返すために取り戻した。

その帰り道、徳兵衛はばったり出会った親友の九平次に、金を貸してほしいと懇願される。
人のいい徳兵衛は断りきれず、主人に返すための大事な大金を、九平次に貸してしまった。
だが、約束の日を過ぎても、九平次は、金を返しには来なかった。

一方お初の身にも、身請け話が持ち上がっていた。
そんなある日、運命に追い詰められた二人は、久しぶりに生玉本願寺の境内で再会する。
するとその時、町衆といっしょに九平次が現われた。

「金を返せ」と迫る徳兵衛。
「金など借りていない」と開き直る九平次。
九平次はさらに、徳兵衛が店の金を使い込んだと町中に吹聴し、町の人々は、九平次の嘘を信じた。

落胆した徳兵衛は、お初が働く「天満屋(てんまや)」に人目に隠れてやってきた。
徳兵衛をかくまうお初。
そこへ九平次が店にきた。
大金を使い我が物顔であびるように酒を飲む九平次。
すべてのことが、九平次の思い通りに進んでいた。

そもそも、遊女であるお初は、自由に徳兵衛と結婚できる身分ではない。
九平次の企みにだまされた徳兵衛も今では追われる身。
商人にとって一番大切な信用を失い、叔父でもある主人に合わせる顔もない。

お初は、どうせ生きて結ばれることがないのなら、天国で夫婦になろう、愛をまっとうして一緒に死のうと、徳兵衛に迫る。
追い詰められた自分のために命を断とうというお初の心に、徳兵衛は心中を決心する。

ふたりは店を抜け出し、曽根崎の森へと向かう。
そして、天国で夫婦になることを固く誓い合って、愛と名誉を守るために、心中を果たしたのだった。

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お初天神へのアクセス、行き方歩き方

露 天神社(通称:お初天神)公式サイト
大阪市北区曽根崎2-5-4
大阪市営地下鉄谷町線「東梅田」駅より徒歩約3分

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