斑鳩に眠る二人の貴公子 橿原考古学博物館

藤ノ木古墳は未盗掘の横穴式石室で、家形石棺に成人男性2人が合葬されていた。

副葬品が金銅製の馬具や装身具類、刀剣類などであるからこの当時の支配階級の一人であったと考えられているが、円墳であることから大王クラスではないが、貴金属を用いたきらびやかな副葬品が多いことから強大な権力を持った人物であったと推測されている。

前園実知雄(奈良芸術短期大学教授)や白石太一郎(奈良大学教授)は、2人の被葬者が『日本書紀』が記す587年6月の暗殺時期と一致することなどから、聖徳太子の叔父で蘇我馬子に暗殺された穴穂部皇子と、宣化天皇の皇子ともされる宅部皇子の可能性が高いと論じている。

一方、井沢元彦や高田良信(法隆寺長老)は副葬品や埋葬の様子から「元々穴穂部皇子の陵墓であった所に同母弟でこれもまた蘇我馬子が東漢駒に暗殺させた第32代崇峻天皇が合葬された」との説を主張した。

なお、南側被葬者については、女性説も存在する。

金銅飾履=葬儀に使う装飾用の履物。
精巧な文様が彫られた金銅板で作られている。

三国時代、特に百済で多く製作されたと伝えられている。
公州の武寧王陵、公州の水村里(スチョンリ)古墳群、高敞(コチャン)の鳳徳里(ポンドクリ)1号墳など、馬韓・百済圏の13の遺跡で合計17点が出土した。

死者の魂がより良い場所に昇っていけるよう願う子孫の願いが履き物という象徴性に込められている。

金銅製筒形品

金銅製鞍金具

木製の鞍部の鞍橋(くらぼね)に取付られた金属板で「前輪」と「後輪」から成る。
古代東アジアにおいても類例を見ない、精緻な透彫りが施されている。

前輪、後輪の覆輪、海金具、磯金具がほぼ元のままで残っている。
覆輪と磯金具にはパルメット唐草文が彫られている。

海金具を構成する六角繋ぎの文の中には、象、鳳凰、兎、竜、獅子、マカラといった動物文、パルメット文などの植物文が透かし彫りされている。

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