名勝 衣水園 奈良市内で唯一の鑑賞庭園

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名の由来は諸説あり、池が吉城川の水に依っているためという説や、然庭園内の池が草書体の水の形をしていることに由来するという説、杜甫の「名園緑碌水」の句に由来するなどの説があるが、はっきりしたことは分かっていない。

依水園は外国人の旅行書のバイブルとも言えるLONLY PLANETでもお勧めされていて、その若草山や南大門を借景とした庭園美には一見の価値があります。

東大寺の西側にある依水園は、若草山、三蓋(みかさ)山、東大寺南大門を借景にした奈良市内で唯一の鑑賞庭園。

中島と築山を芝生にすることで、遠景の若草山との連なりを見せ、更に奥行きを持たせている。

前園と後園の2つの回遊式庭園が組み合わされた大庭園で、国の名勝に指定されている。
特に春から初夏にかけてはツツジ、サツキが咲き乱れ、新緑に映えて美しい。

前園は寛文12年(1673年)に晒職人であった清須美道清の作庭で、茶室「三秀亭」がシンボル。

奈良公園の近くで紅葉を鑑賞できるスポットとして、「衣水園」はお勧めです。

前園は、「奈良坊目考」によると興福寺摩尼珠院(まにしゅいん)の別業があった場所とされており、江戸期の延宝年間、1670年代に奈良晒(ならさらし)業者の清須美道清が別邸を設け、宇治黄檗山(おうばくさん)の木庵禅師が名付けた建物「三秀亭」が現存している。

前庭の見所は、三秀亭を中心に前池の護岸石の石組みと池の中に鶴亀をなぞらえた中島、要所におかれた灯篭など江戸期の作庭を物語っているところにある。

園内には万葉集に歌われている吉城(よしき)川の清流が取り入れられ、頼山陽の書が掲げられている清秀庵や柳生堂、氷心亭、挺秀軒などの茶亭、あずま屋が点在している。

明治維新後の神仏分離令で荒廃した南都七大寺の礎石や郡山城から運ばれた菊の文様入りの手水鉢(ちょうずばち)などが、庭に何気なく置かれている。

裏千家の名席「又隠席」を写した茶席「清秀庵」

後園は明治時代に実業家関藤次郎が築いた築山式の池泉回遊式庭園で、作庭は裏千家十二世又妙斎宗室による。寧楽の都をモチーフとし、若草山や東大寺南大門などを借景とする。

三秀亭では名園を眺めながら、山の芋を使った「うなとろ御膳」「麦飯とろろ」などの食事ができる。

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衣水園への行き方・歩き方

衣水園公式サイト

奈良市水門町74
tel 0742-25-0781
fax 0742-25-0789

近鉄奈良駅 1番出口より徒歩15分
近鉄奈良駅・JR奈良駅より奈良交通市内循環バス循環外回り「県庁東」バス停より徒歩3分
開園時間 午前9時30分~午後4時30分
休園日   毎週火曜日・年末年始

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