正月が明けたばかりというのに長居植物園では春を窺がう花々が見られる。
ヤツデの花は虫媒花ですが、昆虫の少ない真冬に開花するので、受粉のため多くの昆虫を引き寄せる必要があるので、特別甘い蜜を蓄えています。
ネコヤナギの芽はまだ固いベールの中。
気の早い梅がちらほらと。
スイセンは多年草で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。
葉の間からつぼみをつけた花茎が伸び、伸びきるとつぼみが横向きになり、成熟するとつぼみを覆っていた包を破って花が開く。
典型的なスイセンの花の場合、雌蕊(しずい)は1本、雄蕊(ゆうずい)は6本。
6枚に分かれた花びらと、中心に筒状の花びらを持つが、6枚に分かれている花びらのうち、外側3枚は萼(がく)であり、内側3枚のみが花弁である。
二つをあわせて花被片(かひへん)と呼ぶ。
一方、中心にある筒状の部分は副花冠(ふくかかん)という。
花被片・副花冠の形状と花の着き方により、品種を区分する。
ユキヤナギも本格的な開花にはまだ早い。
つばきは今が盛り、園内に咲き誇る。
寒咲菜花が冬の園内を彩る。
ここだけが春が来たよう。
ロードレイアヘンリーの花芽。
マンサク科ロードレイア属の常緑高木で、学名は Rhodoleia henryi。
ミツマタが縁起の良い吉兆の草とされていたため「幸草(サキクサ)」と呼ばれたのだとも言われる。
最も古い用例である万葉歌人・柿本人麻呂の和歌(ヤマトうた)、
春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹(『万葉集』10巻-1895)
(春になればまず先に咲く「サキ」クサのように「幸〔さき〕」く〔つつが無く〕あることが出来たならば、のちにまた会いましょう。
恋しがらないでください、わが愛しい人よ)
マユミの「マ」は真、「ユミ」は弓。
枝はしなやかで、弓を作るので、 有用な木の意味だそうです。
初夏に5〜6月に、緑白色の小さな花。
10〜11月頃、殻がピンク色に染まり、 12月になると殻がはじけて、赤い種子が顔をのぞかせます。
まるでドライフラワーのようになって、 いまだに鈴なりにくっついています。
クリスマスローズ
強健で育てやすいものが多いのも特徴。
鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの多くの草花に先駆けて花を咲かせ、冬枯れの庭を彩ります。
うつむき加減の花を冬のまだ寒いころから咲かせる。
よく目立つ部分は苞なので花期が長いのも特徴のひとつです。
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