熊本復興ツアー、今日の泊りは1690年より創業327年目を迎える老舗旅館。
杖立観光ホテルひぜんやは、熊本県と大分県の両県をまたぎ、館内に県境のある唯一のリゾートホテル。
杖立温泉の開湯伝説によると、応神天皇の産湯として使われたとされることから約1800年の歴史があることになる。
その際に使われた源泉が現在の共同浴場元湯の地から湧出していたと言われる。
但し、現在の元湯は湯船の地での湧出ではなく、別の源泉からの引湯である。
144の客室は全室川側に面しており、杖立川と川向こうに広がる130万年前の溶岩石からなる原生林が望める。
杖立川の渓流沿いに建ちフロントは5階。
5階フロントからの眺望。
杖立川のせせらぎ、川の対岸には四季折々の表情をみせる原生林、昭和の香り漂う杖立の町並み、そして湯けむり立ち上る弱アルカリの『美人湯』とも揶揄される温泉。
杖立の地名は、その名は、一説には、杖の助けを借りてやってきた人が、湯治により健康を取り戻し、帰る時には杖なしで済むという弘法大師の由来(それだけ効能があるということ)から名づけられたものとされる。
以下の短歌が温泉名の由来となった。
湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人
戦後は昭和28年西日本水害により、旅館等に被害を受けたものの復興し、「九州の奥座敷」と呼ばれ、歓楽街温泉としても栄えた。
その後温泉客の嗜好の変化などに伴い、近傍の黒川温泉などが脚光を浴びるのとは対照的に、衰退する傾向にあった。
しかし近年、温泉情緒や歴史的由来等、背戸屋と呼ばれる町並みの散策、蒸し湯などの特徴を生かしたまちづくり的活動が、盛んになりつつある。
背戸屋については別途掲載予定。
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ひぜんやへのアクセス、行き方歩き方
熊本県阿蘇郡小国町大字下城4223番地
TEL.0967-48-0141
1.)JR博多駅出発で、JR久大線 日田駅まで、約1.5~2時間
2.)日田バスセンター(日田駅前南側)より杖立行きバスで約45分