金石城

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金石城(かねいしじょう)は、市街を挟んで北東隣の桟原城(さじきばらじょう)とあわせて厳原城(いずはらじょう)ともいう。

享禄元年(1528年)に、宗将盛がこの地に築いた金石屋形(かねいしのやかた)を始めとする。

城内の一角には1988年(昭和63年)に台風によって倒壊した桟原城大手門(通称、高麗門)が移築復元されている。

金石城は、文禄・慶長の役の際に築かれた清水山城の麓に位置する平城で、宗氏の居城だった。

金石屋形を、朝鮮通信使を迎えるために、近世城郭に改築したといわれ、石垣や堀切が廻らされたが、天守は築かれず1669年(寛文9年)に宗義真によって造られた大手口の櫓門を天守の代用としていた。

今も堅牢に遣る城壁の一部は、対州流の石垣の特色をよく示しており、石工技術に固有の伝統があったものとみられている。

平成2年、櫓門が記録に基づき復元され、景観が往時をしのばせている。

今運動公園の地に残る城壁、城門の跡、庭園の池などは、さすがに往年の偉容を偲ばせます。

大手の櫓門は大正8年(1919)まで残っていましたが、京都かどこかの寺院に売却されたといいます。
現在のものは平成2年に再建されたもの。

清水山城、豊臣秀吉が文禄・慶長の役に際して本陣の名護屋城から朝鮮への経由地となる壱岐と対馬に兵站基地となる城を築くことを命じ、厳原の西にある清水山上に毛利高政によって築城されたと伝えられている。

現在は一部の石垣のみが残されており、山麓の厳原市街地からも見ることができる。

李王家宗伯爵家御結婚奉祝記念碑

1931(昭和6)年、新婚の宗武志公と徳恵姫はそろって対馬を訪れ、島民の盛んな歓迎を受けた。
徳恵姫は朝鮮王朝第二十六代高宗の王女(翁主)。

この碑は結婚を祝って当時対馬に住む韓国(朝鮮)の人々によって建てられた。
また清水山城には対馬の人々による慶祝のツツジ植栽の記念碑が遺されている。

その結婚は25年にわたり、多くの困難にもかかわらず、一女正恵姫と共に信頼と愛情の絆で結ばれていた。
しかし両民族の関係はまことに難しく、時代の激流の中で1955年やむなく離別に至り、武志公は1985年、徳恵翁主は故国において1989年、逝去された。

ここに歴史に埋もれていた碑を再建し、お二人の苦難の歴史を想い起こしつつ、双方の真の和解と永遠の平和を希うものである。(案内板より)

日韓併合後の1912年、日本の王公族・徳寿宮李太王となっていた高宗と側室・梁氏との間に生まれた。
1925年に12歳で渡日し東京の学習院に留学、1930年に旧対馬藩主・宗家の当主である伯爵宗武志(そう たけゆき)へ嫁いだ。

朝鮮人である徳恵と武志との結婚には、宗家側に反発が少なからずあったというが、このころ宗家は経済的に困窮しており、徳恵の実家である李王家からの支援を期待できるこの縁談は悪い話ではなかった。

そういう事情はありながらも、武志は妻となった徳恵を深く愛し、2人の仲は睦まじく、2年後の1932年8月14日に長女正恵(まさえ)が生まれた。

しかし、徳恵は精神・知能双方に先天性疾患ならびに障害を抱えており、その病状は少女期から新婚時代には小康状態にあったが、正恵出産から数年後に再発した。

武志の献身的な介護の甲斐なく症状は悪化の一途を辿り、1955年に徳恵の実家・李家から宗家に対する離縁要求により、武志の反対も空しく徳恵は夫との離婚を余儀なくされ、母方の姓を名乗って梁徳恵となった。

1962年に療養のため韓国に移り住み、このときに韓国の国籍を取得している。。

帰国後は異母兄李垠の妃だった李方子とともに昌徳宮内楽善斎に住み、1989年4月21日同所にて死去。長らく病に伏していたと言う。

城内で発掘調査された庭園は国の名勝に指定されている。

庭園は17世紀末に造られ、平成に入り復元された。

庭園のすぐ奥には搦手門があった。写真はその搦手門の石垣。

日本国内に分布するネコ類は、イエネコを除けば、対馬のツシマヤマネコと、西表島のイリオモテヤマネコの2種のヤマネコのみである(化石種であれば、おそらくイリオモテヤマネコに近いヤマネコ類、ベンガルヤマネコ、オオヤマネコ、ヒョウ、ライオンまたはトラなどは本州でも産出してい)。

1965年の劇的な発見と報道(毎日新聞、1965年4月15日)により全国的に知られるようになったイリオモテヤマネコと比べると知名度は劣るが、本種も同様に絶滅が危惧される希少動物である。

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金石城へのアクセス、行き方歩き方

長崎県対馬市厳原町今屋敷670-1
0920-52-1566 (対馬観光物産協会)

対馬やまねこ空港から厳原停留所までバスで30分。船便利用なら厳原港から徒歩15分。